カンボジアの遺跡「アンコールトム」。
シェムリアップへ観光に行く人であれば、ほとんど人が訪れる有名な遺跡です。
ただし、アンコールトムはとても広いためツアーではその一部しか観光しません。
この記事では、ふだんツアーでは回らないアンコールトム内のマイナーな遺跡をご紹介いたします。
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目次
①アンコールトムの中のマイナー遺跡
「アンコールトム」は王都であった城壁に囲まれたエリア全体をあらわす言葉であり、その中に多数のエリアに分かれています。
通常ツアーでは全ての見どころを回ってる時間はないので、有名どころしか観光しません。
アンコールトムの観光がはじめての方、「バイヨン」や「象のテラス」をまだ見てない、「何それ?」っていう方はこちらの記事からどうぞ。↓
上記の記事内でご紹介しなかったマイナーなポイントをご紹介していきます。
②勝利の門【Victory Gate】・死者の門【Dead Gate】
アンコールトムの城壁には五つの門があります。
東西南北の中央にひとつずつと、そして東側の王宮の正面にもうひとつ門があります。
この王宮の正面にあたるのが「勝利の門」です。
勝利の門はわざわざ止まって観光はしませんが、小回りコースの道上にあたるため多くの人が通りすぎます。
南大門からアンコールトムに入り、勝利の門から出ていくのが観光の定番コースです。
勝利の門は当時、戦闘に勝利した軍隊の凱旋門だったといわれています。
門の外側には乳海攪拌の像も並んでいます。
アンコールトムの東側のもうひとつの門が「死者の門」です。
死者の門は戦闘中に亡くなった人たちの魂が出て行った場所とされています。
位置はバイヨン寺院の正面にあたります。
死者の門へ行く道は舗装がされておらず、アクセスはあまりよくありません。
特に門の東側はバイクしか通れないくらいの細い道が続いています。
ところどころ崩れていますが左右のゾウの彫刻は鼻先までキレイに残っていました。
通行する人もほとんどないため、とても静かで落ち着いています。
門の中をじっくり見てみたりいろんな角度から写真を撮ったりできますよ。
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③北大門【North Gate】・西大門【West Gate】
アンコールトムの残る二つの門が「北大門」と「西大門」です。
城壁にある五つの門は基本的に同じつくりになっています。
上部に四面仏の像があり、左右には三体ならぶ象やその他さまざまな彫刻で埋められています。
「北大門」は大回りコースへ向かうときに通過します。
どの門もそうですが、門をくぐるときは車が一台通れるくらいの幅しかありません。
こちらは「西大門」。
西大門への道は車が通行禁止になっており、観光客が使用することもなくひっそりとしています。
五つの門の中でもっとも崩壊が進んでおり、材木で支えられています。
周辺は赤土色の土に囲まれており、他の門とは少し違った雰囲気があります。
入り口となる外側には現在なにも残っていませんが、乳海攪拌の像があったと思われる石像の欠片が散らばっています。
↓外側から
↓こちらはアンコールトムの内側から
木材での支えがなくなり散乱していた像もほとんどなくなりました。
また門だけでなく、道もキレイに舗装されたため赤土の風景ではなくなっています。
④アンコールトムの城壁の上
アンコールトムの城壁は各門の左右から上がれるようになっており、城壁の上には道があります。
森の中の小道のような道がすれ違う人もほとんどいませんでした。
外濠を眺めながら移動します。
こんなところにも遺跡の清掃員の方たちがいました。
あ、そういえば「南大門」の紹介を忘れていましたが、南大門はアンコールトムを観光する方は誰もが通るであろう有名な場所です。
↓南大門
城壁の上へあがると、この南大門を上から見下ろすような景色も眺められます。
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⑤プラサット・チュルン【Prasat Chrung】
アンコールトムの城壁の上の四つの角にある遺跡「プラサット・チュルン」。
大きな遺跡ではないけど、意外とデバターが多いです。
写真だと分かりづらいですが城壁の上に立ってるんですよ、この遺跡。
すぐ遺跡の横からアンコールトムの外濠が見下ろせます。
⑥プレア・パリライ【Preah Palilay】
王宮跡の北側にある遺跡「プレア・パリライ」。
踊るような大きな三つの木が遺跡の前に根を下ろしています。
祠堂の中は崩れた岩で埋まっており、何も残っていませんでした。
東側には仏陀像。
その近くにはテップ・プラナムというお寺もあります。
⑦プレア・ピトゥ【Preah Pithu】
アンコールトムの北東にある遺跡「プレア・ピトゥ」。
ライ王のテラス前のお土産屋が集まる駐車場の近くなので、時間があれば足を延ばしてみてもいいでしょう。
立派なテラスもあります。
奥にはピラミッド型の建物が数個並んでおり、全部見るとわりかし広いです。
東側にある一番大きい遺跡の中央には、ちょっと怖いくらいのしっかりと彫られた仏陀のレリーフがあります。
⑧プラサット・スオ・プラット【Prasat Sour Prat】
象のテラスを歩いていると、正面の道をへだてた東側に見える赤茶色の塔「プラサット・スオ・プラット」。
全部で12棟あるようです。
レリーフや塔の内部にもほとんど何も残っておらず、何のための建物なのかいまだ不明のよう。
ひとつひとつの石材も大きく、バイヨンの第一回廊のレリーフや象のテラスの彫刻を見た後に来るとひどく大雑把な造りに見えてしまう。
⑨クリアン【Khleang】
プラサット・スオ・プラットの隣に立つ「北クリアン」と「南クリアン」。
北クリアンは少し赤茶けた色も混じっている。
内部の端っこの方には閻魔大王の彫刻がポツンと地面に落ちています。
南クリアンは灰色で整頓された雰囲気を醸し出していました。
前方のプラサット・スオ・プラットとの材質の違いがおもしろい。
内部は何も残っていなく引っ越した後のような殺伐とした印象でした。
以上、いかがだったでしょうか。
時間がある方は、ぜひアンコールトムのすみずみまで回ってみてください。
新たな発見があっておもしろいですよ!
↓通常のアンコールトムの記事はこちらです。
最後までお読みいただきありがとうございます。