カンボジアの首都「プノンペン」
爆発的な速度で急発展中で、現在のカンボジアを象徴するような注目の都市。
しかし観光目的の旅行者には興味をもたれずスルーされがちな都市でもあります。
「プノンペン行っても別に見るものないよね。」なんていわれたり…
まあまあ、そう言わないで。
せっかくなんでプノンペンにも一泊くらいしてみましょう。
たしかに観光場所みたいなのは少ないのですが、全然行く価値はありですよ。
この記事ではそんなプノンペンの行っておきたい観光スポット5選をお届けいたします。
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プノンペン観光におすすめの5ヶ所
プノンペンの観光では、シェムリアップの遺跡巡りとはまったく違ったものになります。
最新の発展するカンボジアの街並みと、(遺跡のような古代の歴史ではなくて)近代のカンボジアの悲しい過去に触れることができます。
ひと味違う、もうひとつのカンボジアの側面に出会いに行きましょう。
はじめてプノンペンに訪れる方は2泊くらいしてみるのがおススメです。
プノンペン観光・おススメの5ヶ所
- キリングフィールド
- トゥールスレン博物館
- 王宮&シルバーパゴダ
- ワットプノン
- ナイトマーケット(リバーサイド)
特におすすめ(と言っていいのか分からないが)、行ってほしいのがキリングフィールドとトゥールスレン博物館です。
正直、楽しい観光旅行とは正反対のような場所で気持ちが暗くなりますが、きっと何か感じるものや考えさせられるものがあると思います。
一日くらいそういう日をつくってみるのもいいんじゃないでしょうか。
キリングフィールドとトゥールスレン虐殺博物館はどちらもプノンペン中心部から見て南西方面にあって、セットになったツアーも多いです。
①キリングフィールド
なんともインパクトのある名前の「キリングフィールド(英名:Choeung EK Genocidal Center)」。
プノンペン市内中心部より約15㎞ほど離れた南の方チュンエクという場所にあります。
1970年代後半ポル・ポト政権の時代に大量の人々が連れてこられ殺されたとされる場所です。
入場料は3ドル、追加でオーディオガイドが3ドルで借りられます。(日本語もあり)
中央の大きな慰霊塔の中には虐殺された方々の無数の骨が納められています。
あちらこちらに大きな窪みがあり、そこからは大量の骨が発掘されたそうです。
子供を打ち付け殺したとされる大木もあります。
施設内には当時の様子を知れる展示室のような場所もあります。
ちなみにカンボジア内には他にも多数のキリングフィールドがありますが、ここプノンペンのキリングフィールドが一番大規模です。
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②トゥールスレン虐殺博物館(S21)
トゥールスレン虐殺博物館もキリングフィールドと同じくポル・ポト政権時代の大量虐殺に関する痛々しい場所です。別名「S21」とも呼ばれます。
博物館というと知識や教養を得るための場所というイメージがありますが、ここは真反対の場所。(昔はですが、)知識や教養が抹殺された場所であります。
ひたすらに残酷で冷たく心が痛く悲しくなる場所です。
こんなにも悲しいだけの博物館はある意味希少な存在だと思います。
だからこそプノンペンに行ったときはぜひ立ち寄ってみてほしい。
ある意味で規模が小さいため(飛行機や爆弾を使用した国の戦争とかではなく)、より生々しく人の痛みが伝わってくる気がします。
入場料はひとり5ドルで、追加3ドルでオーディオガイドの貸し出しもあります。
前置きが長くなりましたが、トゥールスレン博物館は人々がキリングフィールドへ連行され殺される前の収容所となっていた場所です。
その現場がそのまま現在博物館になっているのです。
収容所になる前は学校として使われていたようです。
拷問に使用された部屋。
鉄の痛々しいベッドに当時の写真が添えられています。
拷問に使用された器具が展示されていたり、その地獄のような拷問の様子が絵で表されたりしています。
またその拷問の仕方も詳しく説明されます。
そして収容された人々の顔写真があたり一面に展示されています。
鉄の足枷や血のりも残る独房。
もし自分がこんなところに鉄の鎖をつながれて監禁されたことを想像すると…
もう人間壊れると思います。
③王宮&シルバーパゴダ
金色に輝く外観が美しく目をひく王宮(The Royal Palace)。
川の近くに立っており王宮前の広場にはハトも集まりほのぼのと憩いの場となっています。
入場料は王宮にシルバーパゴダ込みで10ドルです。
(シルバーパゴダは王宮の隣にあるエリアのことです。)
観光の際に注意が必要なのが、入場時間です。
8:00~11:00と14:00~17:00と二回に分かれており正午前後は入場ができなくなります。
また国王の住む神聖な場所なので、服装にもドレスコードがあります。
肌の露出が多いもの(肩やひざが出るもの)はNGで、帽子なども取る必要があります。
※アンコールワット遺跡などと同じ感じですね。
真ん中正面に大きな門のようなものがありますが、観光の入場口はもっと南の方にあります。正面だけ見て休日と勘違いしないように。
中央部に建つ大きな建物が即位殿です。
残念ながら内部は撮影禁止になっています。
とても丁寧に手入れされたガーデニングが素敵ですね。
お隣にあるエリアがシルバーパゴダ。
名前にあるとおりシルバー率が高くなります。
シルバーパゴダも建物内は撮影禁止です。
シルバーパゴダを囲う壁にはラーマーヤナの壁画が描かれています。
シルバーパゴダから出口までの間には、いろいろと展示物がありますよ。
また王宮の北側には国立博物館もすぐ近くにあるので合わせて観光するのもいいですね。
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④ワットプノン
小高い丘の上に立つ寺院。
ワットプノンは「プノンペン」という名前の起源にもなったとされる由緒ある寺院です。
大きな時計のオブジェクトに、街中にそびえたつ白く高い塔が目をひきます。
正直、特に何があるってほどでもないのですが、プノンペン観光の中では数少ないゆっくりと気を休めて観光できる場所だと思います。
入場料は1ドル。
⑤ナイトマーケット
日中観光した後は川沿いにあるナイトマーケットへ。
観光地シェムリアップのナイトマーケットとは違って地元カンボジア人も多く、売っている商品もお土産用は少なく日常向きの普段着などが多いです。
中央のステージではカンボジア人がよく歌を歌っています。
マーケットの西側にあるカンボジア式のゴザ敷きタイプの飲食エリアで夜風に吹かれながら、のんびりとカンボジア・フードを楽しみましょう。
最後はリバーサイドを散歩するのもよし、ガールズ・バーが立ち並ぶ夜の街へ繰り出すもあり、思い思いのプノンペンの夜を過ごしましょう。
以上、いかがだったでしょうか。
ぜひプノンペンにも立ち寄って、悲しい歴史とそこから急角度で発展をとげているカンボジアの「今」を感じてみてくださいね。
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