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アンコールワット周辺の遺跡

「タケウ遺跡」未完成のまま中断された要塞のような遺跡

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「タケウ遺跡」未完成のまま中断された要塞のような遺跡

「タケウ遺跡」は無骨でゴツゴツとした要塞のような印象を与えます。

それは「建設が中断され未完成のままの状態」だからだと言われています。
他のアンコール遺跡のように繊細な彫刻やレリーフがほとんど見かけられません。

そんな「タケウ遺跡」をご紹介いたします。

「タケウ遺跡」は有名な「アンコール小回りコース」の道上にあります。

 

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①「タケウ遺跡」への行き方

「タケウ遺跡」は、アンコール小回りコースに含まれており、有名な「アンコールトム」と「タプローム遺跡」の間にあります。
(以前は南側からの入場がメインで道沿いにドカーンとそびえ立っていたのですが、周辺の道も新しくなって(2022年ころ)森の中に隠れるように存在しています。)

現在は遺跡本来の入り口でもある東側からの入場になります。

私が行ったときはローシーズンで人が少ないからか、みんな東側から入出場してるようでしたが以下の道案内看板を見かけました。

「タケウ遺跡」道案内の看板

看板によると北の駐車場から森の中を歩いて東側にまわって、最後は北側から出るようなっています。
※ハイシーズンやツアーだとそのような道順なのかもしれません。

また「タケウ遺跡」(តាកែវ)は英語では「Ta Keo」と表示されることが多く、日本語でも「タケオ遺跡」と表記されることもあります。

 

②「タケウ遺跡」の入場料

「タケウ遺跡」の入場料

「タケウ遺跡」の入場には「アンコールパス」が必要です。

 

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③「タケウ遺跡」の歴史

「タケウ遺跡」の歴史

「タケウ遺跡」の建設がはじまったのは10世紀のジャヤヴァルマン5世の時代

しかし建設は途中でとまってしまいます。

中断された理由は「ジャヤヴァルマン5世の王の死」だと言われますが、他にも「建設中に落雷の被害にあい、それが不吉と考えられ中断した」、彫刻がない理由は使用している「石が硬すぎて彫刻に向いてなかった」など、複数の説があるようです。

何はともあれ、建設が再開されることはなく未完成のまま止まってしまったようです。

正面の階段のふもとに「ナンディン」の像が祀られていることからも「タケウ遺跡」はシヴァ神に捧げられたものだと見られています。

 

④「タケウ遺跡」の観光

「タケウ遺跡」の観光

1、東の森から入場

東側からの入場となり、森の木々の間に「タケウ遺跡」の姿が見えてきます。
アンコールワット東側(裏側)からの景色に似ていますね。

以前は小回りコースの道から全体像がドーンと現れ威圧感を感じましたが、木々に隠れることによって威圧感は薄れていました
遺跡の正面側ではなかったのでより壁のような圧迫感があったのだと思います。

「タケウ遺跡」東からの入場

森を抜けていくと正面にはリンガが左右にならんで立っています。

高さのあるピラミッド型の遺跡なのですが、頂上の塔の高さがほとんど同じなのも無骨に見える理由なのかもしれませんね。

 

2、レリーフは全くないわけではない

レリーフの少ない「タケウ遺跡」

東塔門をくぐります。やっぱり壁が高いですよね。

タケウ遺跡はほとんどレリーフがないのですが、全くないわけではなく、この東塔門では破風などに多数のレリーフを確認することができます。

「タケウ遺跡」の東塔門のレリーフ

全体的に一番下の回廊付近にはポツポツとレリーフが見かけ、中央上部に向かうほど見かけなくなります。

「タケウ遺跡」の東塔門のレリーフ

ひとつ目の木製の階段をのぼって中へ進むと大きな階段があります。
石の高くて急な階段。疲れてるともう引き返したくなりますね(笑)

 

「タケウ遺跡」の急な階段

階段のふもとには「ナンディン」の像

「タケウ遺跡」のナンディンの像

 

3、無骨な最上部

最上部の中央祠堂。
見事にレリーフや装飾が見られなく無骨な様相です。

「タケウ遺跡」の中央祠堂

中央祠堂の中には仏像が祀られています。

「タケウ遺跡」の中央祠堂の仏像

最上部はけっこう高いので、見晴らしは良いですがお気をつけて。

「タケウ遺跡」最上部からの眺め

以前の入り口であった南側。お土産屋などが並んでいたのですが、もう森へと帰化しています。

「タケウ遺跡」の南側

 

4、圧迫感のある高い壁

「タケウ遺跡」の圧迫する城壁

「タケウ遺跡」の圧迫感を感じる理由のひとつがこの高く装飾のない壁だと思います。

正面である東側はまだ広さがありますが、裏側などは壁との距離も狭くやはり要塞のような印象を受けます。

 

5、風の通らない偽窓

「タケウ遺跡」の偽窓

もうひとつ「タケウ遺跡」で特徴的なのがこの偽窓

連子格子の装飾がついているところもありますが、外側半分についているだけで窓自体は開いていません

この窓部分の中側は回廊のようになっています。

「タケウ遺跡」の偽窓

偽窓があった右側は内から見るとただの壁です。風も通らないし外の景色も見えません。

左側(内側)の窓はあいていますが、装飾のない真四角の窓が並んでいます。

「タケウ遺跡」の四角い窓の跡

 

 

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⑤「タケウ遺跡」周辺

1、「ドーン・マウ遺跡」

「ドーン・マウ遺跡」

「タケウ遺跡」の東側に「ドーン・マウ」(Don Mao)という小さな遺跡があります。看板によると230メートル先になります。
ただ未舗装の道をまっすぐでした。

丘のように高くなったところに木に絡まる小さな遺跡が残ってるといったくらいでした。

「ドーン・マウ遺跡」

 

2、「タネイ遺跡」へ向かう道など

タネイ遺跡の行き方

周囲の道の北東の角には「タネイ遺跡」や「アンコール・ジップライン」へ向かう道があります。

北側には「タケウ遺跡」のための大きめの駐車場。南の方には公共のトイレがあります。

 


 

以上、いかがだったでしょうか。

完成度の高い「アンコールトム」と「タプローム」という有名遺跡の間にある未完成な「タケウ遺跡」
時間のある方はぜひ寄ってみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

↓王道「アンコール小回りコース」はこちら

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