「タネイ遺跡」(ប្រាសាទតានៃ)は、アンコールの森の中に潜む秘境のようなマイナー遺跡です。
修復もさほどされておらず瓦礫の山が残っており、訪れる観光客もたいへん少ないです。
静かにじっくりゆっくりと鑑賞できるそんな「タネイ遺跡」への探検の旅に出かけましょう。
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①「タネイ遺跡」の行き方
「タネイ遺跡」はアンコール小回りコースにある「タケウ遺跡」の近くの小道の先にあります。
※周辺の道が少し変わっていました。2025年6月の時点でまだグーグルマップも前の道のままになってますので注意。
マップでは「タケウ遺跡」の周囲を南西側に沿って道が曲がっていますが、現在は北東側にまわるように道が伸びています。
タケウ遺跡の北東のあたりの角に「タネイ遺跡」への案内看板が出ています。
「アンコール・ジップライン」へ行く方も同じ方向ですね。
ここからは小回りコースの道をはずれて未舗装の道になります。看板によると約680メートル先になります。
途中まで「ジップライン」も同じなのでトゥクトゥクでも行けるくらいの道幅はあったと思います。
森を道を抜けていくと「タネイ遺跡」が見えてきます。
②「タネイ遺跡」の入場料
「タネイ遺跡」の入場には「アンコールパス」が必要です。
遺跡の正面でパスチェックがありました。
※以前来たときは小回りコースから道をはずれる所にチェックポイントがありました。
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③「タネイ遺跡」の歴史
「タネイ遺跡」は12世紀後半のジャヤバルマン7世の時代に建てられた平面型の寺院です。
日本も保存整備事業に協力しているようです。
あとで吊り橋への道をきこうとしたら、裏の方に日本人の方がいてびっくりしました。
④「タネイ遺跡」の観光
以前に「タネイ遺跡」来たのは2019年でした。
わりとお気に入りの遺跡だったのですが、6年ぶりに来ると少し秘境感は薄れていた気がします。
↓2019年時の様子はこちらにも書いています。
単純にスタッフさんなどの人が増えてたのと、遺跡まわりの木が少し減ったかな(?)。
前より視界がひらけた気がします。あと、天気の影響もありそう。
とはいえ、まだ崩れた瓦礫が散乱しているので足場はけっこうわるいです。
遺跡はところどころ補強されており、簡単な観光する道順の案内看板がたっています。
現在、遺跡観光の入り口は西側にありますが、寺院本来の入り口は東側になっています。
遺跡の南北には細長い池のようなものがあったようで、その跡が残っています。
こちらは東側の正面テラス。侵入禁止になっていました。
南東側にある東塔門。
門の部分だけしっかりと建っており、なかなか豪華なレリーフの彫られた破風が施されています。
遺跡でおなじみの偽扉に偽窓。
整備もすすんでいないので、足場の瓦礫の中には「ヨニ」が混ざっていたりします。
気をつけないと踏んでしまいそうです。
瓦礫に埋もれてしまいそうなデバターの彫刻。
(以前来たときはこの「タネイ遺跡」のデバターにすごい引き込まれたんですよね。)
瓦礫の先に見える破風に残るレリーフ。
多少整備されたとはいえ、まだ秘境感の残る雰囲気がとても良かったです。
今回も遺跡を観光してるのは自分ひとりだけで独占状態でした。
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⑤森の中の「吊り橋」
小回りコースにある「タネイ遺跡」への案内看板に並んで、「Swing Bridge」(ស្ពានយោល)と書いてあったので、せっかくなのでそっちまで行ってみることにしました。(※いわゆる「吊り橋」ですね)
看板によると遺跡からは約600メートルくらいのようです。
道は細くなりバイク一台が通れるくらいの道幅です。(道のコンディションはよくないです。)
この周辺もグーグルマップはあてになりませんでしたが、道なりに行けばたどり着けました。
到着するとなんて事のない吊り橋でした。
特別に大きいわけでもなく長さは20メートルくらいでしょうか。
この吊り橋がかかっているのは、シェムリアップ川です。市内の「オールドマーケット」のすぐそばに流れてる川ですね。
他にも案内看板によると近くに「クメール・ルージュ運河」があるようです。ただ帰りぎわに看板を見て運河の存在を思い出したので、ちゃんと見ていませんでした。
↓おそらくこれでしょうか。
「こっちにも川の跡のようなものがある。」と思っていちおう写真だけ撮ってたんですよね。
↓これも。
石の小さな橋のようなものがありました。
以上、いかがだったでしょうか。
森の中に潜む「タネイ遺跡」へ行きたくなりましたか?
↓タネイ遺跡への道がある「アンコール小回りコース」はこちら
↓「大回りコース」はこちら
最後までお読みいただきありがとうございます。