カンボジア海外旅行・シェムリアップ便りfromアメミル

アンコールワットのある街「シェムリアップ」より初めてのカンボジア・海外旅行の方に向けてわかりやすく情報をお届けいたします。

アンコールワット周辺の遺跡

バイヨン・アンコールトムの観光【南大門から象のテラスまで】

更新: 初回投稿:2019-02-08

アンコールトムの観光【回り方~南大門からバイヨン・象のテラスまで】

本日はシェムリアップにある数多くの遺跡の中でも「アンコールワット」についで、
最重要遺跡のひとつである「アンコールトム」です。

アンコールトムはとにかく広くて見どころが多いです。観光のメインとなるのは「バイヨン寺院」です。

その他にも「南大門」や「バプーオン」、「象のテラス」と呼ばれる場所はすべて巨大なアンコールトムの一部なんです。

そのため事前知識をもっていないとホテルに帰ってから、
「あれ、これ見たかったんだけど、行ってない~!」なんてことになる可能性があります。

後で見落としに気づいたり後悔がないように、この記事では「アンコールトム」の回り方や主要な見どころをご紹介いたします。

 

【※この記事にはPR広告が含まれています】

 

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①「アンコールトム」の概要

「アンコールトム」の概要

冒頭でも述べましたが「アンコールトム」はとても広いです。
一辺が約3kmある城壁に囲まれたエリア(王都)が現在「アンコールトム」と呼ばれる場所になります。

その中にたくさんの建造物や見どころが詰まっており、各エリアごとの名称がつけられています。「遺跡の集合体」くらいに考えていただくと分かりやすいかもしれないですね。

アンコールトムの「トム」はカンボジア語で「大きい」を意味しています。

宗教観は全体的にはヒンドゥー教の部分が多いですが、一部は仏教も混じりあっています。

 

1、アンコールトムの場所

「アンコールトム」はシェムリアップ市内より北へ約10kmほど離れた場所にあります。

市内からは片道約30分弱くらいで、南へ2kmほど離れたところに「アンコールワット」があります。

 

2、アンコールトムの入場料

アンコールトムの入場料

「アンコールトム」の入場には「アンコールパス」が必要となります。

基本的に周囲の城壁の手前あたりでパスチェックがあり、アンコールトム内の各遺跡ごとにチェックがあるわけではありません。(※バイヨンだけはチェックあるかもですが。)

 

3、アンコールトムの歴史

アンコールトムの歴史

「アンコールトム」はひとつの遺跡を指すのではなくて広い王都なので、歴史も長く複雑です。
もともとは9世紀にヤショーヴァルマン1世が築いた王都「ヤショーダラプラ」が始まりだとされます。

現在のアンコールトム内にある遺跡によっても建設時期が異なり、その中でも建設時期が早いと言われる「ピミアナカス」は11世紀初頭ごろだと推測されています。

その後、チャンパ王国との攻防など紆余曲折を経ます。

そして12世紀後半にジャヤヴァルマン7世が中央に「バイヨン寺院」を建設、その他さまざまな建設や整備を押し進めて「アンコールトム」は最盛期を迎えました。

 

4、アンコールトムは世界遺産

アンコールトムは世界遺産

「アンコールトム」はカンボジアの世界遺産の中のひとつです。

世界遺産へは1992年に「アンコール遺跡群」として登録されています。

「アンコールトム」単体での登録ではないですが、「アンコール遺跡群」である「アンコールトム」も世界遺産ということになります。(アンコールワットも同じ要領です。)

 

②「アンコールトム」の観光

アンコール・トムの観光

ツアーではアンコールトムの見どころを全て観光してる時間はないので、重要なところだけをピックアップして観光します。

 

1、アンコールトムの回り方

アンコールトムの回り方

観光の回り方もツアーによって複数のルートがあります。
だいたい下記の4種類のどれかの回り方になります。

  1. (南大門)→ バイヨン
  2. 南大門 → バイヨン → 象のテラス → ライ王のテラス
  3. 南大門 → バイヨン → バプーオン → ピミアナカス → 象のテラス → ライ王のテラス
  4. 時間のある限り全て見てまわる!

複数の遺跡をまわるツアーや大型バスなどの団体ツアーは、
中央の「バイヨン」しか観光しないものが多いです。(南大門は降りてかるく写真をとったりはします)

この場合、後でガイドブックを見て「全然見てない…」なんてなりがちなので、予約する前にツアー内容を確認しておきましょう。

2番目のルートは、
ツアーではしっかりめに「アンコールトム」に時間をとってあるタイプ。ガイド付きのツアーだとだいたい2番目くらいまでですね。

3番目は、
チャーターなど時間制限が少なく個人で動ける人がまわるルートです。
※実際に観光してると分かるんですけど、マイナーな場所に行くと急にガイドの姿を見かけなくなります。

4番目は、
何度もシェムリアップに訪れている方や遺跡マニアの方、バイクや自転車をかりて自力で来た方。気がすむまでとことん観光してくださいね。

 

2、観光の所要時間

観光の所要時間

アンコールトムの観光に必要な所要時間は上記ルートによっておおきく異なります。

バイヨンだけ(しかも見所のみ)の場合だと最短で30分くらいで終わるかもしれません。
逆にすみずみまでアンコールトムを全て見たいという方は、おそらく丸一日かけても終わらないです。

平均的には約2時間くらいを目安にしておきましょう。

 

3、アンコールトムの地図

アンコールトムの観光順路のパネル

敷地内にはアンコールトムの全体の地図が数カ所設置されています。

観光順路も記載されているので分かりやすいです。ガイド付きでない方はおおいに利用しましょう。

バイヨン寺院の北出口のあたりに最初の地図があるので、写真をとっておくと便利ですよ。

 

4、ドライバーとの集合場所

ライ王のテラスの前の屋台やお土産屋

トゥクトゥク・チャーターの場合は、通常は遺跡の入り口で降ろしてもらって同じところに戻ってきて集合が多いですが、アンコールトムは集合場所が異なる場合があります。

アンコールトムでドライバーが待つ駐車場は大きく2カ所あり、バイヨン周辺とライ王のテラスの前です。ドライバーによって集合の仕方が違いますので、しっかり確認しておきましょう。

おススメは最初にバイヨンで降ろしてもらい、自分の足で北上しながら遺跡観光して最後にライ王のテラス前で待ってもらうのがいいと思います。

ライ王のテラス前は屋台やお土産屋、トイレがあります。

 

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③南大門【South Gate】

アンコールトムの南大門

アンコールトムの最初の入り口となるのが「南大門」です。アンコールワットの前を過ぎ、まっすぐ進むと見えてきます。

ここで一度車を降りてまずは撮影タイムです。

大きな門の上部には四面仏の像、そして橋の左右にはナーガを筆頭にたくさんの像が並んでいます。
これは阿修羅と神々がナーガを引き合う乳海攪拌の様子が表現されています。

アンコールトムの南大門

よく見ると左と右でそれぞれ像の顔が違うのがわかります。
(写真は右側に並ぶ阿修羅で、左側は神々が並んでいます。)

門の入り口。
上部には大きな四面仏の顔がつくられており、まるで侵入者を見張っているかのようです。

アンコールトムの南大門③

ついつい四面仏に視線がいってしまいますが、よく観察すると門全体がたくさんの彫刻で装飾され埋め尽くされています。

この南大門から先のバイヨンまで続く道は午前中の7:30~11:30の間は一方通行になっており、北側からは通れないので注意しましょう。

南大門は午前中は逆走禁止

アンコールトムの城壁にはこの南大門以外にも門があり、全部で5つあります。

↓「その他の門も気になる!」という方はこちら

 

 

④バイヨン【Bayon】

アンコールトム・バイヨン

南大門をこえて先に見えてくるのが、アンコールトム観光のメインとなる「バイヨン寺院」です。城壁に囲まれたアンコールトムのちょうど中央に位置しています。

「バイヨン寺院」は古代インドの宇宙観で、世界の中心にそびえるメール山(須弥山)を象徴化していると言われています。メール山は神々が住むとされる聖なる山です。

メール山(須弥山)を象徴化していると言われるバイヨン寺院

東西南北すべての方向から出入り可能のようですが、一般的な入り口は東側からとなります。
(時期にもよるのかもしれません。)

アンコールトムのバイヨン寺院

一番外側にある第一回廊はレリーフでぎっしりです。

ぐるっと一周すべてにレリーフが施されているのですが、特に見どころとなのは南東周辺のレリーフ。

バイヨン寺院の第一回廊のレリーフ
ハッキリと内容が確認でき、上から下までびっしり埋め尽くされています。

その中でも個人的におススメなのは南面の東側。
トンレサップ湖で暮らす人々の様子が描かれています。

バイヨン寺院のレリーフ

写真の中央下は赤ちゃんが生まれる様子だとされています。
他にも魚が泳いでいたり、ワニに噛まれる人などが描かれています。

人気の南東周辺とは対照的に西面などのレリーフは、時間の経過によって消耗されたのか初めからなのか分かりませんが、変色していたり不鮮明になっています。

バイヨン寺院の西面のレリーフ
レリーフの量も上の方はなく、びっしりという感じではありません。
その分、こちらの方面は観光客は少なくなるのでじっくりと鑑賞することができます。

バイヨンの第二回廊

ひとつ上の第二回廊にもレリーフがぐるっと一周残っているのですが、見ている人はかなり少ないです。(けっこう豪華なレリーフあるんですけどね…、歩いてまわりにくいのと他がすごすぎるのかもしれません。)

おなじみの「デバター」も出迎えてくれます。

アンコールトム・バイヨンのデバター

 

【追記】
2020年より修復作業によりバイヨン寺院の最大の見所であった四面仏の像の並ぶ中央部分は立ち入り禁止になっています。
バイヨン寺院の中央部の立ち入り禁止の張り紙
※2025年6月時点でまだ修復は終わっておりません。

第二回廊から少し急な階段を上がると、お待ちかね「クメールの微笑み」四面仏の像との対面です。

アンコールトムのバイヨン寺院

バイヨン寺院の四面仏像

数えきれないくらいのたくさんの四面仏の像が並んでいます。

かなり間近によれるものや、角度によって複数の顔が並ぶポイントなど、たくさんの撮影ポイントがありますので、良い記念写真を撮っていってくださいね。

少しづつ表情が違うのも面白いところです。

バイヨン寺院の四面仏像

こちらのバイヨンさんは非常に整ったキレイな顔立ちをしてると思います。

真ん中の中央祠堂の中には仏像が祀られています。
外から見ると高くなっており登れるのかと思いますが、塔の中を登ることはできません。

バイヨン寺院の中央祠堂に中に祀られた像

バイヨン寺院の外側。
南東側の道を渡ったところにバイヨンに関する資料が展示されている小屋があります。

バイヨンに関する資料の展示された小屋

日本語で説明を読むことができますので、興味がある人は事前によって知識を深めるのもいいですね。

 

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⑤バプーオン【Baphuon】

バイヨン寺院の観光が終わると、北側から出てそのまま歩いて次の遺跡へ進めるようになっています。

最初に左手に大きな大仏があり、その先に「バプーオン」が見えてきます。

バプーオンの空中参道

バプーオン」はピラミッド型のけっこう高さのある遺跡です。
遺跡正面には約200mある「空中参道」と呼ばれる道がまっすぐに続いており人気の撮影ポイントでもあります。

アンコールトムのバプーオン

上部へはなかなか急角度な階段を登ります。
そのためかいつもより禁止事項が多く、12歳未満や妊婦さんも禁止になっていました。

バプーオンの禁止事項

アンコールトム・バプーオン
順路は南側から登って、北側から降りる一方通行です。

行けるのは中段のあたりで回廊を一周まわれるのと、最上部のみで見学できるところは少ないです。

アンコールトムのバプーオン

細かな見どころなどは少ない遺跡ですが、高さがあるので見晴らしはいいですね。
最上部では柱の陰で景色を見下ろしながら休んいる人も多かったです。

バプーオンの横たわる仏像

北側から下へ降りた後に西側から遺跡全体を眺めると大きな仏像が横たわっている姿を発見することができます。

石で造られたのに、この大きな滑らかな曲線がなんとも魅力的です。

 

↓新しく別記事でより詳しく書きました。「バプーオン」が気になった方はこちらもどうぞ。

 

 

⑥ピミアナカス【Phimeanakas】・王宮【Royal Palace】

お次は「王宮」と「ピミアナカス」です。
「象のテラス」の方面から行くとこの東の塔門をくぐっていきます。(他にバプーオンの裏側から入る道もあります)

ピミアナカス【Phimeanakas】

王宮跡のエリアは城壁に囲まれており、ピミアナカスはその中に建てられています。
(南大門のあったアンコールトムの城壁の中にさらにもう一つの城壁があるんです。)

城壁の中は平和な森の庭のような雰囲気です。

ピミアナカス【Phimeanakas】

森の中を歩いていくと「ピミアナカス」が見えてきます。
高さのあるピラミッド型の寺院ですね。

アンコールトムのピミアナカス

現在、ピミアナカスは入場不可となっています。(長らく入場不可になっていますが、修復でもなさそうなのでもうずっと入れないんでしょうかね…)

階段のわきには「シンハの像」、四方の角には損傷の激しい「ゾウの像」が残っています。

アンコールトムのピミアナカス

観光情報などに「王宮」というのもあるのですが、王宮自体の建物などは残っておりません。
ピミアナカスを中心とした城壁にかこまれたこの周辺エリアのことを指します。

ちなみにいつから遺跡に登れなくなったんだろうと思って昔の写真を見てたら2011年に来たときは登れてたようです。

↓【2011年2月時点の「ピミアナカス」】
2011年の「ピミアナカス遺跡」まだ遺跡に登れてた

現在も西側には木製の階段が残っているのですが、登ることはできません。

王宮エリア内の北側には、「女池」と「男池」と呼ばれる池があります。西側の大きいほうが「女池」、東側にある小さいほうが「男池」です。

アンコールトムの「女池」と「男池」

一見なんてことのない池なのですが、女池の南側(内側というのか一番目につきにくい方面…)には沢山のレリーフが彫られています。

アンコールトムの「女池」と「男池」

一番下の段のには「魚」や「龍(?)ワニ(?)」などの生き物系の彫刻があって可愛らしいです。

池のすぐそばにある壁は王宮エリアの城壁で何か所か通れるようになっています。

 

 

⑦象のテラス【Elephant Terrace】

「象のテラス」は南北に約300メートルつづく大きなテラスで、側面にたくさんの彫刻があるのが見所です。

高くなっているのでテラスの上を歩くのもとても気持ちいいです。「バプーオン」から「王宮」、「ライ王のテラス」へと続いています。

アンコールトムの象のテラス上

中央の王宮跡の正面は「王のテラス」とも呼ばれ、森の中へまっすぐに続いて行く道が見えます。
この先には「勝利の門」があり、小回りコースの道の一部になっています。

アンコールトムの象のテラス

上からの景色も良いのですが、ここでの見所は側面の彫刻です。

象のテラスのゾウの彫刻

象のテラス」所以たる象の彫刻。三頭ずつ並んでテラスを支えています。

横から見ると分かりやすいですね。

アンコールトムの象のテラス

その隣には「ガルーダ」や「ガジャシンハ」の像が交互に並んでいます。
テラス上には「シンハ」や「ナーガ」もいますね。

象のテラスのガルーダの彫刻

中央部よりひとつ北側には、「これでもか!」というくらいにレリーフ満載のテラスがあります。

階段の下にもくぼんだエリアがあり、そこにもくっきりとしたレリーフが多数確認できます。

象のテラスにある5つの頭を持つ馬

五つの頭がある馬や、象の鼻の先で子供が遊んでまとわりついていたりと面白い彫刻が残っています。

 

 

⑧ライ王のテラス【Leper King Terrace】

アンコールトムのライ王のテラス

象のテラスの北側、少し離れたところに「ライ王のテラス」があります。

ライ王のテラスは壁が2重のようになっており、一面にぎっしり詰まった彫刻が圧巻です。外側は不鮮明になってきていますが、内側にはキレイなレリーフがたくさん残っています。

ライ王のテラス①

写真の左側にある壁と壁の間のほそい隙間を入って行きます。
中は阿修羅や神々の彫刻で埋め尽くされています。

ライ王のテラス②

よく見ているとナーガがいたり、踊り子がいたりいろんな恰好をしたキャラクターがいて面白いです。

テラスの上にはライ王の像があります。
黄色いタスキ(?)をかけている方です。

アンコールトムのライ王のテラス

ライ王のテラスの前は広場になっており、食堂やお土産屋が並んでいます。
ドライバーとの合流ポイントにもなる場所です。

アンコールトムで食べるマンゴーとココナッツジュース

ここらでひと休憩するのもいいですね。北の端の方にはトイレもありますよ。

一般的に「アンコールトム」で観光するのはこのあたりまでです。

↓さらに深く観光をしたい方はこちらも続けてどうぞ。

 


 

以上、いかがだったでしょうか。

見どころの多い「アンコールトム」の主要な観光ポイントをご紹介いたしました。
ご自身の日程や興味に合わせて、納得できるように観光してくださいね。

 

日本語ガイド付きで、しっかり自分のペースで回りたいという方はチャータープランもお勧めです。(外部予約サイト)

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合わせて読みたい記事はこちら

↓絶対はずせない人気No.1「アンコールワット」

↓アンコールトムも含む王道ルート「アンコール小回りコース」

↓遺跡観光の持ち物や服装など【基本情報】

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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