カンボジアと聞いて何を思い浮かべますか?
「アンコールワット」が一番に思い浮かぶ人は多いと思います。
しかしなかには、「地雷、内戦、貧困」というネガティブなワードが出てくる方もいるのではないでしょうか。
その中でも地雷というものに特化した博物館がシェムリアップにはあります。
この記事ではそんな地雷博物館のご紹介をいたします。
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①カンボジアでの地雷の現状
カンボジアと聞いて地雷が埋まっていて危ないと思う人もいるかもしれません。
現状としましては、観光に来る方たちにとっては地雷の危険性はもうほぼないと言っていいかもしれません。
※田舎の地方の方や特定の地域に行くとまだ残っている地域があります。
現在も命がけで毎日地雷除去の作業をされている方たちが存在しています。
観光地や市内、人が日常的に行き来する場所にはもうありません。
そのためカンボジアへ旅行に来る際は、特別に地雷の心配をする必要はありません。
ただシェムリアップでは自分で地雷を踏む心配は必要ありませんが、
地雷の被害にあった方たちをまだ街中で見かけることもあり、いまだに地雷による被害の痕跡を身近に感じることもあります。
②地雷博物館への行き方、場所
シェムリアップ市内から北側へ約27㎞。
「バンテアイスレイ遺跡」に向かう道の途中にあります。
スラスランを横目に67号線へ向かいます。
67号線に出るとあとはひたすら北上するのみです。
途中アンコール遺跡エリアを通る場合は、アンコールパスのチェックを受けるかもしれませんが、しっかり行先、地雷博物館へ行くと伝えれば通してくれます。
(※最近は通してくれないこともあるらしいので、アンコールパスを持っていない場合は違うルートから行きましょう~)
トゥクトゥクで片道40~50分。
料金の相場は往復で15~20ドル程度。
「バンテアイスレイ」や「クバールスピンアン」などの遺跡へ向かう道の途中にあるため、ツアーではそれらの遺跡と組み合わせて観光することが多いです。
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③営業時間、所要時間、入場料
- 営業時間 7:30 – 17:30
- 入場料 5ドル
館内にはところどころにQRコードが設置されており、そのQRコードをスマホで読み込むことによって無料でオーディオガイドを聞くことができます。
通信が必要になりますが博物館のWi-Fiを利用することができます。
オーディオガイドは日本語にも対応しています。
コロナ前は日本人ガイドの方がおられた時期もありましたが、現在はおられないようです。
- 所要時間20分~1時間程度
博物館の規模はそんなに広くはなく、丸く囲いあうように小さな展示部屋が並んでいます。
オーディオガイドなどをしっかり聞くかどうかで所要時間は大きく変わりそうです。
④概要
この地雷博物館はアキ―・ラー氏というカンボジア人の方によって作られました。
アキ―・ラー氏は現在、地雷除去の活動をされています。
なんとアキー・ラー氏、内戦時代はご自身で地雷を埋める側になったこともあるそうで、
現在はその自責の念もこめて、除去作業をさているようです。
名前が日本人のようですが、純カンボジア人の方です。
日本語を話されるようで、日本でもTV出演の経験や日本全国で講演もされています。
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⑤実際に行った様子
バンテアイスレイまでの一本道をひたすら走っていると右手に「Landmine Museum」の看板が見えてきます。
※赤い看板です!気づかずに通り過ぎそうになるので注意。
開館時間は17:30までなのですが17:00ごろに到着するとすでに門がしまっていました。
最初はチケット売り場の近くいたお姉さんに「17:30じゃないの?」と聞いたら
「また明日来てね。」と言われてしまいました。
せっかく来たんだから入れてよとごねていると、ちょうど車に乗ったお客さんがやって来て、二組もいるんだからってことで無事に入らせていただけました。
入り口の前でチケットを購入します。
さっそくに左右を地雷の模型(?)がお出迎えしてくれます。
※残念ながら日本人ガイドの方はちょうど居られないようでした。
中に入ると真ん中に池のようなものがあり、その中央部に地雷が詰め込まれた小屋があります。
この中の地雷はアキラさんが自分で撤去した地雷だそうです。
館内にはたくさんの資料や写真、そして地雷が展示されています。
以上、いかがだったでしょうか。
心苦しくなるような内容ではありますが、それだけにアキラさんの活動には心打たれるものがあります。
アクセスもしやすいので、ぜひ他の遺跡観光と合わせてよってみてくださいね。
↓アンコール遺跡群に関する博物館はこちらをご覧ください
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最後までお読みいただきありがとうございます。