前回はサンボープレイクック遺跡群への行き方を中心にご紹介いたしました。
→サンボープレイクック遺跡群への行き方!ツアーかチャーターか自力の三選択
「では行き方は分かったけど、それでどんな遺跡なの?」ってもちろんなりますよね。
というわけで本日はサンボープレイクック遺跡群の観光の様子をご紹介いたします。
それではカンボジア第三番目の世界遺産の雰囲気をのぞいてみましょう!
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①コンポントムの街からサンボープレイクックへ向かう
今回私はサンボープレイクック遺跡群の最寄りの街である「コンポントム」まで事前にバスで来て宿泊していました。
遺跡は街からまだ30kmほど離れているので、前日にバイクタクシー(通称バイタク)を頼んでおきます。バイタク代は往復で$9でした。
ゲストハウス前に朝の6:00amに集合の約束です。
めちゃくちゃ早いですけどドライバーのおっちゃんから6時を時間指定してきました。
(プレアヴィヒア寺院観光の時も朝早かったですけど、朝一だと日差しも弱く人も少ないので人気なんでしょうかね。)
朝ごはんをいつどこで食べようかなと考えていたところ、出発するやいなやドライバーのおっちゃんから「まず朝ごはん食べに行きましょう」とのお誘いが。
おっちゃんもまだ食べてないのね、でもナイスタイミング。しかも2500リエルで食べられるところがあるよと。
場所は出発してすぐ、コンポントム市場のすぐ近くの屋台でした。
しかし朝早すぎてまだお店も準備が終っていない状態。おっちゃんもいっしょになってイス並べて開店の手伝いしてました。
カンボジアの定番の朝ごはん「バーイサッチルーク(豚のせご飯)」2500リエルなり。
さぁご飯を食べて元気がでたところでいざ遺跡に向けて出発です。(集合早かったわりに朝ごはんは意外にゆっくり食べます。なんだかんだ7時前くらいになってました。)
②サンボープレイクック遺跡群エリアの入り口
サンボープレイクック遺跡群エリアに入るところに表札のようなものが建っていました。
日本もなにか支援をしたんでしょうか、「JAPAN」の文字が入っています。
ここからまだメインの観光場所まで距離があります。
道の途中で日本人の学校があるよと言って、とまってくれました。
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③チケット売り場
道の途中にチケット売り場があり、小さな赤い小屋が二つ建っています。
ここで入場するためのチケットを購入します。
入場料は現在ひとり$10です。
※2018年6月より以前の$3から$10に値上がりしています。
ここのチケット売り場で遺跡案内のガイドを頼むこともできるようです。
ガイド代はプロフェッショナル・ガイドで$30。
コミュニティ・ガイドだと(2時間以内、グループ5人以下)$6でお願いできるようです。
あとで自分で観光して分かったのですが、サンボープレイクック遺跡群のエリア内はけっこう分かりづらいので、$6だったら十分価値があると思うのでガイドを付けるのもいいと思います。
その他チケット売り場に書いてあった情報もメモっておきます。
- チケット売り場 7:00-17:00
- 遺跡の入場時間 7:30-17:00
- 12歳以下は入場無料(要パスポート確認)
- 遺跡内でチケットを失くした・持っていない場合は$50の罰金
いろいろとパネルも展示されており、これは世界遺産に認定された時の様子でしょうか。
フランス語か何かで書かれているためよく分かりません。
遺跡まではまだ距離があるので再びバイクに乗って走ります。
④サンボープレイクックの遺跡は点在している
サンボープレイクック遺跡群には非常にたくさんの遺跡が含まれているのですが、場所はあちらこちらに点在し散らばっています。
そのため全部を見てまわろうとすると莫大な時間が必要となるのですが(道のコンディションもわるい)、一般的に観光される遺跡は決まっており大きく3つのグループに分かれています。
各Nグループ、Cグループ、Sグループと名付けられています。
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⑤プラサット・サンボー【Nグループ】
まずNグループの北側に道に到着しバイタクを降りました。
ここが一般的な観光の起点となっているようですね。現地ガイドもここで待機しています。
ドライバーは「じぁここで待っているから。戻って来てね」と一言だけ。
もう後は自由に自分で歩いて見学してきてねということらしいです。
時間はちょうど朝の8時ころでした。
観光しようにも、さっそくどこから入ったらいいのかも分かりません(笑)
とりあえず端っこに見えたトイレに行って、あとは道っぽいところから中へ入って行きます。
1、女神ドゥルガーの像
序盤からヨーロッパの美術館にありそうな美しい女性の像がありました。
「女神ドゥルガー」だそうです。
頭と腕がなくなっており、体の曲線美がキレイです。
これはレプリカで本物はプノンペン国立博物館に保存されているそうです。
2、フライング・パレス
隣に見えた遺跡へ歩いて行くとさっそく現れました。
サンボープレイクック遺跡の目玉のひとつ「フライング・パレス」です。
日本語では「空飛ぶ宮殿」「空中宮殿」などと訳されます。
いきなりクライマックスのような見所がガンガン出現します。
非常にキレイにレリーフが残っています。
精密で繊細なようなうえパワーも感じられ、今にも物語があふれでてきそうな神秘的なオーラがただよいます。
下部で支えるグリフォン?天使?がまたかわいらしいです。
※グリフォンとは上半身が鷲で翼がはえており、下半身はライオンという空想上の動物です。
3、八角形の祠堂
サンボープレイクック遺跡群の目玉の一つである八角形の祠堂も次々と現れます。
※八角形の祠堂はアンコール遺跡群にはなく、このサンボープレイクックでしか見ることができないそうです。
少しづつせり出すように巧妙に作られたレンガ造りの屋根。
ハリハラ神。(こちらもレプリカ)
最初のNグループでもうだいぶ満足してしまいました。
でもまだまだ他の遺跡があるので次へ向かいます。
が、またまた道が分かりませーん。
どうも最初のスタートが変なところから入ったため一般的な順路を踏み外してしまったようです。
とりあえず道があったので、その道に沿って進んでいきます。
次の遺跡にたどり着けるのか不安になりながら歩いて行くと、無事Cグループが見えてきました。よかった。
⑥プラサット・タオ【Cグループ】
Cグループであるプラサット・タオの見所は真ん中に建つ2匹の獅子が入り口も見守る大きな祠堂。
今回私が見学したサンボープレイクック遺跡群の中ではこれが一番大きな建物でした。
到着したときにはカンボジア人の団体客が来ていて、記念撮影してました。
1、入り口を見守る獅子の像
祠堂の入り口の左右にある2匹の獅子の像。
迫力があります、強そうですね。
身体の丸み感が絶妙です。
中には仏像が祀られており、カンボジア人の方たちはお祈りしていました。
天井は高く、上空へ突き抜けるようです。
⑥プラサット・イェイ・ポアン【Sグループ】
お次はSグループであるプラサット・イェイ・ポアンです。
これまた裏側の変なところに到着してしまいました。
1、壁画が並ぶ
壁画が並んでいます。
残念ながら工事中だったのであまりよく見られませんでした。
こちらも修復作業中。
おにいさんが上に登って草むしりしていました。(もしくは草むしりしているように見えた。)
むやみに近づくと危険です。
台座に彫られた巧妙な顔の彫刻。これも見所のひとつのようです。
ここにもあります「空中宮殿」。
各面にレリーフが施されています。
2、自然と遺跡の融合
「タ・プローム」遺跡のような木々と遺跡の融合。
カンボジア人の小学生くらいの団体が遠足か社会見学に来ていて、このまえで集合写真を撮っていました。
カンボジアだとこういう遺跡群が学校行事のお出かけ対象になるんだなーと国の違い文化の違いを感じてみたり。
このあたりから時間帯のせいか、だんだんと他のお客さんも増え始めてきました。
そのおかげで人の歩く見学の導線が見え始めてきて、改めて私の歩いてきた道順ははずれてたんだなあと実感。
人が多い方の道だと要所要所に案内が立っていて、もう少し分かりやすそうでした。
⑦プラサット・チュレイ
代表的な3つのグループは見終わったのですが、最後にNグループの北側にあるまだ見てなかった遺跡をいくつか見に行きます。
「空飛ぶ宮殿」をもう一度。
「プラサット・チュレイ」
こちらも自然と遺跡の融合で、写真映えナンバーワンのような風貌です。
Nグループに入るのですが場所が道を挟んだ北側に離れているので、ガイドを付けてない方は見逃さないようにご注意です!
これでサンボープレイクック遺跡群の有名どころの見学がひととおり終了です。
待ち合わせの場所へ戻ってバイタクのおっちゃんと合流後、コンポントムの街へ帰ります。
⑧サンボープレイクック観光の所要時間
サンボープレイクック遺跡群の現地での観光所要時間は約2時間半でした。(わりと効率のわるい回り方だったと思います。)
コンポントムからの移動や朝ごはんの時間を含めると、全体で5時間半でした。
以上、いかがだったでしょうか。
まだ人も少なくじっくりと遺跡の世界観へ浸ることができますよ。
ぜひあなたもカンボジア第三の世界遺産「サンボープレイクック遺跡群」へ行ってみてくださいね。
↓サンボープレイクック遺跡群への行き方はこちら
最後までお読みいただきありがとうございます。