本日は数あるシェムリアップの遺跡の中でも、
精巧なレリーフが見ごたえのある「バンテアイスレイ(Banteay Srei)」です。
遠方遺跡のひとつに入れられがちですが、その中では近い方で遺跡で人気も非常に高いです。
なんといってもレリーフ好きの方にははずせない場所でしょう。
この記事ではそんな「バンテアイスレイ」をご紹介いたします。
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目次
①バンテアイスレイへの行き方・入場料など
バンテアイスレイ遺跡はシェムリアップ市内より片道約1時間くらいの場所にあります。
距離にすると約40kmです。
遺跡までの道順はほぼ北へまっすぐで簡単です。
まずアンコールワットの方へ向かい、大回りコースのプレループを越えたら次の角を東へ曲がります。
その後は67号線沿いに北へひたすら30分くらい北上です。
道の途中で右手側に「アキラ地雷博物館」が見えます。
1、観光の組み合わせ
シェムリアップ市内からの途中に「アキラ地雷博物館」、そしてバンテアイスレイを越えてさらに北側へ30分くらい走ると「クバールスピアン」があります。
そのためこの2カ所とは組み合わせられやすいです。
2、入場料
バンテアイスレイに入場するためにはアンコールチケットが必要です。
②トゥクトゥク料金の相場
トゥクトゥク・チャーターの相場はおよそ20~25ドル程度。
アキラ地雷博物館は通り道なので追加料金もなしでよってくれることも多い。
※博物館の入場には別途$5必要です。
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③バンテアイスレイの概要・東洋のモナリザ
バンテアイスレイは「女性の砦」という意味も持ちます。
彫刻がきめ細やかでキレイな遺跡として有名で、「東洋のモナリザ」とも呼ばれているデバターのレリーフもあります。
遺跡の規模はさほど大きくなく、こじんまりとした平面式の遺跡です。
全体的に赤茶けた色をしており屋根も少ないので、天候がいい日にはけっこう暑いです。
帽子など持っていくとよいでしょう。
立地もアンコール遺跡群の先にあり、遠方遺跡の中では比較的近くアクセスも良いので訪れる観光客も多いです。
【観光の所要時間は1間程度】
④バンテアイスレイ観光の様子
1、入り口付近・土産屋
入り口の前の駐車場で降ろしてもらって徒歩で中へ入って行きます。
まず最初に建物があり遺跡に関するパネルなどが展示されています。
そこをこえると公共のトイレがあります。
その先にはお土産屋があって奥の方にはレストランもあります。
ここだけで小さなマーケットができそうなくらいたくさんのお店が並んでいます。
そこから砂利の道を少し歩きチケットチェックポイントを過ぎて遺跡へ向かいます。
赤茶けた小ぎれいな東門が見えてきます。
バンテアイスレイは平面型で高さはないので、壮大な雰囲気はありません。
2、参道周辺から数々のレリーフ
最初の東門を抜けるとまっすぐに伸びる参道があります。
この最初の参道から整然としていて凛とした雰囲気がバンテアイスレイらしさを感じさせます。
参道の左右にも少し建造物がたっており、そこにもキレイなレリーフが残っています。
↓下記のレリーフなんか、どう見えますか?
1、左端ではイヌのような動物がドラゴンに食べられそうになっている
2、右端では正義の味方が悪魔にやられそうになっている
そんな風にも見えませんか??
実はこれまったくの逆なんです。
左端ではマカラという生き物が食べられているんじゃなくて、口から出てきてるところなんです。
右端は敵に見えるのがヴィシュヌ神の変化した姿で、やられそうになっているのが阿修羅です。面白いもんですよね。
↓こちらはまるでゲームのワンシーンのようなお姫様が連れ去られる場面です。
このレリーフは中央部分に入る手前の右手にこのペディメントの部分だけが地面に置かれています。
3、遺跡の全体像の撮影ポイント
参道を左手へはずれたところに、バンテアイスレイの全体がキレイにとれる撮影ポイントがあります。
まさに今白い服の男性がカメラを構えて立っているところ。
誰かが意図的につくったのか分かりませんが、いい位置に切り株ができており、なぜか城壁もちょうど前方の部分だけ崩れています。
ここから撮ってくださいといわんばかりです。
こう遠くから俯瞰的に見ると周囲を水にかこまれ、四角い外壁の中に整えられた塔が建っている姿はアンコールワットを彷彿とさせるものがあります。
また城壁と外濠の間も歩けるようになっており、ここもおススメの撮影ポイントです。
↓まるで精密につくられたプラモデルか模型のように見えませんか?
外濠の水面には逆さアンコールワットならぬ逆さバンテアイスレイが映りこんでいます。
外側はほとんど歩いてる人もいないので、全体像をゆっくりと眺められますよ。
4、バンテアイスレイ中央部分
はずれてばかりいないで、そろそろ遺跡の正面に戻りましょう。
↓中央部部に入る手間にあるレリーフ。
象に聖水を浴びせてもらっているラクシュミー様。
なんとも気持ちよさそうですね。
中に入ると上半身のなくなったナンディンの像があります。
中央部分にはキレイなレリーフの残った建物が沢山あるのですが、ロープが張られており中は立ち入り禁止になっています。
そのためロープのまわりを周りながらレリーフを眺めたり、みなさん写真を撮っています。
中央部分は一辺が40~50mほどの小さなエリアです。
有名な「東洋のモナリザ」ですが、レリーフのサイズが小さく近くにも寄れないため残念ながらハッキリ見えません。※視力がよくない人はメガネを持っていきましょう。
ロープのまわりには遺跡を管理しているアプサラ機構の人達がいるのですが、「女の砦」だからか分かりませんが女性の方ばかりでした。
こちらのレリーフの下部中央には手と頭が何十個もある化け物(魔王ラーヴァナ)がいます。よく見てるとそのまわりにいる動物たちの格好や姿も面白いですね。
こちらのレリーフは入って左手の建物にあります。
後方には三つの祠堂が並んでいます。
5、出口は裏側から
出口はこの三つの祠堂の後ろ側からでるようになっており基本的に一歩通行です。
↓出たところでは地雷被害者である方々が演奏されていました。
遺跡の北側には池があり、ボートなんかにも乗れるようですね。
帰りは遺跡の外側にある道をぐるっと歩いて戻ります。
そのまま進むと入り口のお土産屋が並んでいる場所まで戻ってしまうので、もう一度遺跡を見たい方は途中で遺跡の方へ曲がる脇道を進みましょう。
以上、いかがだったでしょうか。
レリーフ好きにはマストな遺跡「バンテアイスレイ」でした。
↓大回りコースといっしょに回るのもありですね。
↓こちらは王道ルートの小回りコース
最後までお読みいただきありがとうございます。