カンボジアへ旅行に行く方は「アンコールワット」を目的にしている人も多いですよね。
世界遺産ランキングなどでも常に上位の人気を誇る有名な遺跡です。
ですがシェムリアップには他にもたくさんの魅力的な遺跡があるんです。
事前にガイドブックを読んだ方の中には、
「遺跡が多すぎて、どこに行けばいいのか分からない!」
と思った方もいるんじゃないでしょうか。
この記事ではまず知っておくべき遺跡として10カ所をピックアップして一覧にしました。
まずはこの中から選んでいけば問題ないです。
まだ予定が決まってない、何があるのか分からないという方はぜひご活用ください!
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目次
①シェムリアップの遺跡一覧
シェムリアップから行ける遺跡は距離的に三つに分けることができます。
- 「アンコールワット」周辺の遺跡
- 片道1時間~1時間半くらいの長距離遺跡
- もっと遠い超長距離の遺跡
1、「アンコールワット」周辺の遺跡
もっとも重要な遺跡はアンコールワット周辺に集まっています。
距離的にもあまり離れていないので、まとめて観光するのが一般的です。
ツアーに参加すると有名どころが事前にセットされているので、あまり迷うことはないでしょう。
2、片道1時間~1時間半くらいの長距離遺跡
アンコールワット周辺の遺跡の観光が終ると、次に目を向けるのが片道1時間くらいの長距離遺跡です。
各遺跡にそれぞれ特徴があるので、一覧を見てみて気になったところを選択しましょう。
3、もっと遠い超長距離の遺跡
最後は超長距離遺跡です。
移動に時間がかかるのがネックですが、そのデメリットにも負けずに人気が高いのが「プレアヴィヒア遺跡」です。
②アンコールワット
「アンコールワット」。
世界遺産であり、世界的にも有数の人気を誇るカンボジアを代表する遺跡です。
※カンボジアの国旗にもその姿が描かれています。
シェムリアップ市内から約8㎞のところに位置しており、トゥクトゥクで片道約30分で行くことができます。
市内より30分の距離ですが、遺跡のまわりは多くの木々に囲まれており、どこかタイムスリップしたような感覚を覚えます。
一辺約1,500mの外濠に囲まれた大きなヒンドゥー教の寺院です。
左右対称につくられており、細かく計算された建造美が見どころのひとつです。
まずは外濠をわたり、本堂までまっすぐに伸びる西参道。
左右には撮影スポットで有名な聖池があります。
内部は第一回廊・十字回廊・第三回廊が有名です。
第一回廊は壁一面に彫られた繊細なレリーフがまるまる一周つづいています。
十字回廊には沐浴の場として使われていた低くなった場所があり、ここも撮影ポイントのひとつです。
日本人の初めて書き残したといわれる落書きもここにあります。
第三回廊はアンコール王朝の時代には王がいた場所とされています。
神聖な場所だけに入場規制があったり仏日は入れないなどの制限があります。
アンコールワットで最も高い位置にあたり、西参道を見渡すことができます。
観光の所要時間はさっとみて1時間程度。
じっくり鑑賞したい方は2時間くらいとっておきましょう。
入場にはさまざま遺跡の共通パスとなるアンコールチケットが必要です。
チケットの料金は【一日券$37 / 三日券$62 / 7日券$72】です。
またアンコールワットは朝日鑑賞のポイントとしても人気ですね。
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③アンコールトム
お次は「アンコールトム」。
アンコールワットから約3㎞ほど北へ行ったところにあります。
非常に大きな遺跡で、アンコールトムの中でいくつかのエリアに分かれています。
1、南大門
まず入り口となる南大門。
門の上部に四面仏の顔。
左右には乳海攪拌の様子をあらわした阿修羅と神々の像がならんでいます。
2、バイヨン寺院
観光のメインとなるのがこの「バイヨン寺院」。
アンコールトムの代名詞のようになっている遺跡です。
遺跡の中央部にはたくさんの四面仏の像があり、穏やかで悟りをひらいたかのようなクメールの微笑みに心が洗われます。
第一回廊にはアンコールワットと同じく壁一面にレリーフがぎっしりと彫られています。
3、象のテラスや王のテラス
他にもたくさんの見どころがあるのですが、よく観光でまわられるのが「象のテラス」や「王のテラス」。
バイヨンの北側にまっすぐに伸びています。
少し高くなったテラスの上を歩くも非常に気持ちがいいですよ。
見どころは側面に彫られた象やガルーダの彫刻など。
④タプローム
遺跡に大樹が絡まっている光景が印象的な「タプローム遺跡」。
ハリウッド映画の「トゥームレイダー」の撮影で使われたことでも有名です。
それなりに広いですが平面型の遺跡のため高さはありません。
大樹と遺跡の共存が見どころで、人気の写真スポット前はいつも人でいっぱいです。
①~③(アンコールワット、アンコールトム、タプローム)の遺跡は全て「アンコール小回りコース」という王道ルートに含まれており、一日で観光に回るのが定番です。
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⑤大回りコース
「アンコール小回りコース」の外側周辺にある遺跡を回るのが「大回りコース」です。
小回りコースのような巨大でメインスポットのような遺跡はありませんが、各興味深い遺跡が並んでいます。
遺跡好きの方には必見です。
プリアカン、ニャックポアン、タソム、東メボン、プレループなどの遺跡があります。
⑥バンテアイスレイ
ここからは少し遠距離の遺跡になります。
「バンテアイスレイ」は数ある遺跡の中でも、特に精巧で美しいと評判のレリーフが要注目の遺跡。
「東洋のモナリザ」とも呼ばれるレリーフもあります。
こじんまりとした赤土色の遺跡。
レリーフに出てくる神々や物語の予備知識をもっているとより楽しめます。
片道:約1時間
入場料:アンコールパス
⑦クバールスピアン
川と遺跡のコラボレーションが素敵な「クバールスピアン」。
クバールスピアンの見どころは山の中にあるため、片道約40分ほどの山道を歩いて行きます。
その先にはシェムリアップ川の源流があり、川底や川の周辺にわたってたくさんのレリーフが彫られています。
大自然の中のハイキングと合わせて楽しみましょう。
上記「バンテアイスレイ」と方向が同じなので合わせていくと行きやすいです。
片道:約1時間半
入場料:アンコールパス
⑧ベンメリア
遠方遺跡の中でも日本人に絶大な人気を得ているのが「ベンメリア遺跡」。
ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも噂される遺跡です。
「タプローム」のような遺跡と木々の融合が見どころなのですが、「ベンメリア」の方がより遺跡全体が崩れて森の中に潜んでいるような雰囲気になっています。
その風貌がまるで探検しているような気分を与え旅行者をひきつけています。
シェムリアップより片道約1時間半
入場料:アンコールパス
⑨ロリュオス遺跡群
アンコール遺跡群よりも歴史が古いといわれる「ロリュオス遺跡群」。
観光の際には「バコン」、「プレアコー」、「ロレイ」の三つの遺跡を観光します。
シェムリアップ市内の東側に位置しています。
全体的な雰囲気はアンコール遺跡群に似ていて、目立った特徴は少ないです。
片道:約30分
入場料:アンコールパス
⑩コーケー遺跡群
シェムリアップより約120㎞のところにある「コーケー遺跡群」。
観光のメインとなるのが「プラサット・トム」。
大迫力で見ごたえ抜群のピラミッド型寺院です。
「遺跡群」というだけに複数の遺跡が集まっており、他にも「ニアン・クマウ」や「プラサット・リンガ」などがあります。
遠いので「プレアヴィヒア」といっしょに観光するのが効率的ですが、「プラサット・トム」以外もゆっくり観光したい方はコーケー単品で行った方がよいかもしれません。
片道:約2時間半
入場料:15ドル
⑪プレアヴィヒア
最後は「プレアヴィヒア」です。
寺院の背後にある崖からの絶景が見どころで「天空の遺跡」などとも言われています。
シェムリアップ北部のタイとの国境付近にあり、かなり遠いです。
その距離にもかかわらず人気があるのは、それだけ魅力のある遺跡だということなのでしょう。
以前はタイとの紛争があり危険地帯とされていましたが、現在は落ち着いており沢山の観光客が足を運んでいます。
特に学生や若者には他の旅行者と乗り合いで行くツアーが人気。
シェムリアップの日本人宿などで参加者を募集しています。
片道:約4時間
入場料:10ドル
⑫その他の遺跡
上記10カ所をピックアップしましたが、まだまだ他にも遺跡はあります。
主要どころの観光が終わった方は、次にこのあたりを目指してみてはいかがでしょう。
1、プノンクーレン
「プノンクーレン」はシェムリアップの北東約50㎞のところにある山岳地帯で国立公園になっています。
水遊びもできる大きな滝が有名で、遺跡というよりはピクニック的なところです。
滝のほかには大きな涅槃像がある「プレア・アントン寺院」、川底に無数に彫られた「1000本リンガ」、さらに山の奥深くまで行けば大きな象の像「スラードムライ」もあります。
片道:約1時間半
入場料:20ドル
2、サンボープレイクック
カンボジア第三の世界遺産として2017年に登録された「サンボープレイクック」。
遺跡群とされており静かな森の中に数々の遺跡が点在しています。
ひとつひとつの規模は大きくありませんが、独自の雰囲気があり心地よい遺跡群です。
片道:約3時間半
入場料:10ドル
⑬おすすめアプリ
最後にアプリのご紹介。
「カンボジア簡易NAVIマップ!!」
カンボジアの遺跡や見所の位置が地図上に表示されます。
まだカンボジアのどこにどんなものがあるのか分からない人に最適です!
以上、いかがだったでしょうか。
各ご紹介した遺跡の
②~⑤、⑥~⑦、⑧~⑪が立地するエリアが近い、もしくは方向が同じ
なので、このあたりを組み合わせると観光しやすいですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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