シェムリアップに来たことがある人ならば一度は耳にしたことがあるであろう「パブストリート(Pub Street)」。
遺跡以外ではシェムリアップで最も有名な場所といえるかもしれません。
街の繁華街のような存在で、レストランやお土産屋など様々なお店が所狭しと立ち並んでおり観光客が集中するエリアです。
シェムリアップの数少ない夜遊びの場としても有名です。
それゆえに「治安は大丈夫なの?」と疑問に思う方や、どんなお店が並んでいるのか気になる方もいるでしょう。
この記事ではそんなシェムリアップ随一の遊びスポットである「パブストリート」のご紹介をいたします。
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目次
①パブストリートの場所
パブストリートがあるのはシェムリアップ市内の中心部の南のあたり。
「オールドマーケット」や「ナイトマーケット」がある旅行者の集まる繁華街エリアです。
というよりもこのパブストリートを中心に繁華街エリアになっているともいえますね。
地図上では「street 08」とされる道です。ストリート番号を言っても分からない人が多いと思いますが、「パブストリート」と言えばシェムリアップにいる人間ならば誰でも知っています。
昔は「パブストリート」は東西にのびる「100メートルくらいの一本の道」のことを指していたのですが、最近では左右の南北に伸びる道なども含めて周辺エリア全体的に「パブストリート」的な扱いになってきている気がします。
交通規制の範囲も以前より広がり「Pub Street」と書かれた看板の電飾も南北側から見えるように増えて配置されています。
ちなみに「パブストリート」はクメール語でも「ផាប់ស្ទ្រីត」(←パブストリートと読む)です。
②パブストリートの昼間
夜は賑やかなパブストリートですが、昼間は人もまばらでガランとしています。
人が多く騒がしいのが苦手な方は、昼間の時間帯もおススメです。
レストランは昼間から営業しているところもありますので、のんびりと食事をとることができます。
店によっては夜にむけての準備や仕込みをしているような時間帯ですね。
また昼間は交通規制がないのでトゥクトゥクやバイクも中まで入ってきます。
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③パブストリートの概要
パブストリートは夕方以降の日が落ちてきたころからネオンが光り始め賑やかになってきます。旅行者の方々も遺跡観光をおえて街へと繰り出してくるころですね。
1、交通規制が入り歩行者天国
夕方ころからは出入り口に柵がおかれ、車やトゥクトゥクは出入りができないように交通規制が行われ歩行者天国になります。
年々交通規制のエリアもだんだんと広くなってきて、出入り口にはトゥクトゥクが客を探して集まってきます。
規制エリア内にはドライバーも入って来ないため、うっとしい客引きにあう心配がないのもうれしいところです。
パブストリート西側にある道。
こちらの道も交通規制が入っており、道幅が広いので伸び伸びと歩きやすいです。
この道から南北へ進むと各「ナイトマーケット」へ続いています。
北側は「アンコール・ナイトマーケット」南側には「リバーサイド・ナイトマーケット」があります。
2、食事やお土産探しに
パブストリート全体の雰囲気は夜の20~21時くらいまではレストランに夕食をとりに来る人やお土産探しなどのショッピングに来る人が多く、一般的な繁華街といった感じです。ただ世界中から来る多国籍の観光客の方が集まるのが面白いところですね。
後述しますがショッピングには近隣にある小道「ザ・パッセージ」や「アリ―ウエスト」がおススメです。
さらに夜が深まってくると段々とクラブが勢力を上げてきます。パブストリートの「パブ」っぽい要素が強くなってきます。
音楽が大音量で鳴り響きはじめ、アルコール色が一体に広がってきて夜の街っぽい雰囲気が始まります。
3、夜22時以降はクラブが盛り上がる
シェムリアップでは22時を過ぎると一般的なお店は閉まり始め、今日は終了といった雰囲気になってきます。ですがパブストリートだけは例外です。
他が閉まる分、逆に目立つように眠ることを忘れて遊び続けます。
クラブの盛り上がりにつれてパブストリート全体がクラブのような雰囲気になってきます。
パブストリート周辺のレストランは深夜までやっているところもあります。
日付が変わるころにはほとんどのお店も閉まりますが、クラブだけはまだ終わりません。だいたい深夜3時くらいとかまでやってます。
深夜にお腹がすいたけど「まわりにお店がない、ローカル屋台は無理」という方はとりあえずパブストリートエリアに向かえば何かしら食べ物が見つかる可能性が高いというメリットもあります。
4、正月・イベント日はすごい人!
正月や大きなイベントのある日はまっすぐに歩けないくらい人でいっぱいになります。道の上にステージが組まれ、交通規制もシバタ通りや川沿いの道まで広がります。
④パブストリートにあるお店
簡単にパブストリートにあるお店の紹介です。
レストランからマッサージ店、雑貨屋やクラブなどさまざまな種類のお店が集まっています。
※ただしこの周辺のお店は競争もはげしく、潰れたり新しくオープンしたりとめまぐるしく変動するので個々のお店はあまり詳しく取り上げません…
1、有名なレストラン「レッドピアノ」
流動性の激しいパブストリートの中でも安定して営業を続けているレストランが「レッドピアノ」です。様々なガイドブックでも紹介されており有名ですね。
西側の角にあって見つけやすいです。
ハリウッド女優の「アンジェリーナ・ジョリー」が通ったことでも有名で、彼女が主演した映画の題名にちなんで「トゥームレイダー」というカクテルがあります。
※映画「トゥームレイダー」はシェムリアップの「タ・プローム遺跡」で撮影が行われました。
メニューはイタリアンなど西洋料理からクメール料理まであり、午前中から深夜まで営業しています。
2、マッサージ店やクラブもある
パブストリート東側のちょうど反対の角には「スープドラゴン」というもうひとつ有名なレストランがありました。
こちらはカンボジア鍋を提供するレストランだったのですが、残念ながら閉店してしまいました。
↓こちらもカンボジア風BBQが楽しめるレストラン「Cambodian BBQ」(←こちらも閉店済み)
↓格安でマッサージが受けられる「Temple Massage」。
旅行者の人達が観光で歩きつかれた足をずらーっと並んで、マッサージしてもらっている光景が広がります。
↓トリッキーなペインティングが印象的なクラブ「Angkor Wat? Bar」
↓「アプサラダンスショー」を鑑賞できる「ロバム・パブストリート」。
「アプサラダンス」に関してはこちら
3、レストランもビールは安い
パブストリートにあるレストランは観光客むけで高めの料金設定が多いですが、ビールは安いです。
ハッピーアワーでは生ビール一杯0.5ドルで出しているお店が沢山ありますよ。
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⑤周辺の「ザ・パッセージ」や「アリーウェスト」など
パブストリートは賑やかで華やかなメイン通りといった雰囲気ですが、実はその周りの小道にもオシャレで小さなお店が並んでおり「裏パブストリート」とも呼ばれています。
1、「アリーウェスト」
こちらは「アリーウェスト」。
頭上に飾られたカラフルな傘が写真映えします。
こじんまりとしたバーやブティックショップのような雑貨屋さんが多いです。真ん中あたりにある「ジェラート屋」さんがイチオシです。
2、「ザ・パッセージ」
パブストリートのちょうど一本南側にはしる小道が「ザ・パッセージ」です。
西の方にはひとつ数ドルで買えるお土産・衣類を販売する露店が並んでいます。
真ん中あたりにはカンボジア料理からベジタリアン料理、さまざまな「アモック」食べられるレストランなどバラエティ豊かなレストランが並んでいます。
3、パブストリートの東西に薬局やコンビニも
パブストリートの外側、東西にも便利なお店があります。
東側には「薬局」やシェムリアップで数少ない「本屋」があります。「両替」もやっています。
両替のレートも店の前に表示されているので分かりやすいです。(ただそんなに良いレートではなかったです。まぁそこそこといったくらいのレートでした。)
西側へまっすぐ行くとお馴染みコンビニの「セブンイレブン」があります。
4、屋台もたくさん出現する
暗くなってくると移動屋台もパブストリート周辺にたくさん現れます。
「フルーツシェイク」や「クレープ(パンケーキ)」などが多いですね。
特に「オールドマーケット」の南側の川沿いまで行くと屋台がずら~と並んでいます。
軽食からレストラン並みのメニューをそろえてる屋台まであって大変賑わっています。パブストリート周辺のレストランはちょっと高いのでもっとリーズナブルに食べたいという方におススメです。
アジアの夜風に吹かれながらプラスチックのイスに座って食べるのも、東南アジア旅行の醍醐味かと。
時期によって屋台にも流行りがあるのですが、最近ではカクテルを出すバータイプやロールアイスの屋台が増えてきました。
また「ゲテモノ」の虫屋台も出現します。
一般に見かける虫屋台は写真を撮っても大丈夫なのですが、パブストリート周辺の虫屋台は写真とったらお金を請求されますので注意。
ちゃっかり写真を撮りやすいように、(山盛りではなく)お店の人もキレイに「クモ」や「サソリ」を並べています。
※Photo $0.5とかの張り紙があります。
⑥パブストリートの治安・夜遊び
1、エロティックな雰囲気はあまりない
パブストリートはシェムリアップの夜遊びの場としてもよく紹介されます。
海外の夜遊びというとエロティックな感じや、欲望がぐるぐる渦巻くような怪しい様子をイメージするかもしれませんが、パブストリートはそうではありません。
まず東南アジアでありがちな「ゴーゴーバー」や「ガールズバー」といったお店はパブストリートにはありません。
日本のキャバクラにも近い女性が席につく「ビアガーデン」や「KTV」もシェムリアップ自体にはありますが、パブストリート周辺にはありません。
「カジノ」のような賭博をする場所もありません。
唯一「クラブ」があるくらいです。
2、女性一人で行っても大丈夫?
女性の方は一人で行っても大丈夫かと心配される方も多いですが、基本的には大丈夫といえるくらいの治安です。
(もちろん絶対というのはありませんが。)
パブストリートの東側を出たところには交番のような場所もあって警察もいます。
あまり遅い時間帯はおススメできませんが、21時くらいまではそこそこ平和な雰囲気だと思います。
特に複数名で行けばそんなに危ない場所ではないかと。
ただし治安としては男女問わずに最低限のことには気をつけておきましょうね。
知らない人やドライバーの変な誘いにはついて行かないようにしましょう。
※あたりまえですが薬物のお誘いは断固拒否しましょう。
あと混雑する場所などでは、持ち物やポケットには気をつけてくださいね。
以上、いかがだったでしょうか。
小さなエリアにたくさんのお店が密集しているパブストリート。
歩いているだけでも非常に楽しめると思います。
ぜひ、あなたもシェムリアップの夜はパブストリートへ繰り出してみましょう!
↓午前中には遺跡観光「アンコールワット」へ。
最後までお読みいただきありがとうございます。