カンボジア・シェムリアップのひとつとなり、西側にある大きな都市といえばタイのバンコクになります。
そのためシェムリアップを訪れる旅行者の方はバンコクへ向かう方や、バンコクからシェムリアップに来られる方が多数おられます。
移動はもちろん飛行機もありますが、バスでの移動も現地ではポピュラーな移動手段のひとつになっています。
日本では経験できない陸路での国境越えとなり、初めての方はドキドキと不安で胸がいっぱいになるでしょう。
この記事ではそんなシェムリアップからバンコクへバスで行く陸路・国境越えについてご紹介いたします。
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目次
①バンコク行きのバスの時間帯や料金
シェムリアップからバンコクへは複数のバス会社がバスを走らせています。
チケットは街中の旅行代理店などで購入できます。
最近ではインターネットで購入できるバス会社も増えてきました。
1、シェムリアップ出発の時間帯
バンコク行きのバスの出発時間はどのバス会社も朝8時あたりか深夜発のどちらかになります。
中途半端な時間帯にシェムリアップを出発しても国境が閉まっているため、昼間や夕方に首発するバスはありません。
2、バスチケットの料金
チケットの料金は幅がありますが10~35ドルくらいです。
※だいたいです。
以前は10ドルとかもありましたが、今もまだ10ドルで買えるか分かりません。
3、よく利用されるメジャーなバス会社
- ビラックブンタン【Virak Buntham】:料金は中くらい(朝・深夜ともにあり)
- ナッタカン【Nattakan】:料金高め(バンコクのトランスポート社のバスはこの会社に当たります。)
- ジャイアント・アイビス【Giant ibis】:料金高め(カンボジア国内では外国人に評判のいいバス会社。)
あとは格安のマイナー系のバス会社。
深夜発もあるハンテップ【Hang Tep】というバス会社は、(シェムリアップ発の場合は大丈夫かもしれませんが。)逆方向のバンコク→シェムリアップ行きで利用したときによくなかったのであまりおススメしません。そのときの話↓
最近聞いたのが、高めの料金設定のマイナーなバス会社でかなり悪いのがあったらしいので、不安な方は有名どころを利用した方がいいかもしれません。
②移動の所要時間
1、バンコクまでの所要時間
所要時間はだいたい9~12時間くらいを目安にしておいてもらったらよろしいかと思います。
バンコク行きは国境を越えるので、予定通りに行かないことも多いです。
※特に乗り換えが必要なバスチケット
シェムリアップから国境まで約3時間で、国境からバンコクまでは約5時間くらいです。
あとは国境でどれくらいかかるかになります。
2、直通バスと乗り換えが必要なタイプ
バスの種類には直通(ダイレクト)バスと乗り換えが必要なバスチケットがあります。
格安バス以外はほとんど直通タイプになっていますが、乗り換えが必要な場合は乗り換え場所が分かりにくかったり、待たされる傾向があります。
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③バンコク行き移動当日の様子
それでは移動日当日の様子をご紹介いたします。
1、ホテルまでピックアップあり
バスの出発時間は8時でピックアップは7時半でした。
待っているとバン(車)でお迎えに来てくれました。
↓今回利用したバスチケットはこちら。街中で13ドルで購入しました。
各ホテルを回ってお客さんを集めてから、バスが待機している場所まで行きます。
バス停に到着すると、なんとバスチケットに書かれた会社とは違うバス会社です。
キャピトルバスでした。(カンボジアでは有名な格安バス会社)
カンボジアではたまにあるのですが、マイナーなチケットを買うと客が集まらなかった場合、ちがう会社にまわされます。
私は事情を知ってたのでとくに怪しみませんでしたが、通常予定と違うところに連れていかれたら警戒しましょうね。
ということで窓口でキャピトルのチケットに交換して、バスに乗り込みます。
2、シェムリアップ出発
バス停を出発したのは8時20分くらい。
格安バスらしく水や軽食などの配布は何もありませんでした。
バスの中はまずまずといった感じ。
休憩はシソポンという街で客を降ろすときに少し停まったくらいで、国境に到着するまで一度もなかったです。
3、カンボジア出国
国境の街ポイペトに到着したのが11時40分。
乗り換えのときの目印として、バスの車内で乗客ひとりひとりに首かけ型のパスが配られます。
パスが配られるのはいいのですが、どうやって乗り換えるのか、街合わせ場所や国境越えに関して一切説明はありませんでした。
とりあえず「すすめ、あっちだ」の一点張りです。
バスを降りると出国審査の場所はすぐのところにあります。
出国カードをまだ書いてない方は入り口の手前で記入します。
この出国にすごく時間がかかるときもあるそうですが、今回は15分くらいで出国できました。
ここから歩いてタイへと向かいます。(たぶん300mくらい)
カンボジアの出国所からタイ入国までの間にはカジノがあったり、市場もあります。
カンボジアは右側通行ですが、タイは左側通行なので途中で左側へ渡りましょう。
ここはちょうどボーダーのようで国旗がカンボジアからタイへと変わっています。
4、タイ入国
ここでタイの入国カードが置いてあるので机で記入します。
入国カードの記入が終ると外国人は左のエスカレーターで2階へあがって入国審査です。
ここの入国審査がよく時間がかかるとの評判です。
2階へ上がると案の定グネグネと長蛇の列ができており、終わるのに1時間かかりました。
さらに先へ進むと荷物検査のような場所があります。
検査といっても機械と警備員のような人が一人座っているだけで、全く検査している感ゼロでした。
看板があるだけで自分で機械にカバンを乗せて、出てきたら自分で取って歩いて行くだけです。
機械を通した内容を見ているような人はいません。
通る時にピピッと音がなるようなゲートもありませんでした。
13時10分、国境通過です。
5、バスの乗り換え場所が分からない
今回の移動で最大の難関だったのがここでした。
無事に国境を越えれたのはいいのですが、乗り換えの場所などは一切聞いていません。
国境を出た付近に誰かスタッフがいるのかと思っていたら、誰も見当たりません。
仕方がないので、とりあえずまっすぐ進むことにします。
150mくらい進むとケンタッキーの看板がある「Star Plaza」という大きなショッピングセンターがあったので、ここでまずトイレに行きます。
中に入ると同じバスに乗っていた人達もトイレに行ったり食べ物を買ったりしてウロウロしていました。
その人達について行くと、ショッピングセンターのすぐとなりに車の並んでる場所があり、ここが乗り換え場所でした。
国境でてからけっこう歩きます。
ふつうに分からんやろという感じですので、海外はじめての人とかだとかなり不安になると思います。
スタープラザの隣からはバンがたくさんでています。
万が一、乗るはずだったバスを見失った場合は、ここでバンのチケットを買ってバンコクまで行くこともできますよ。
6、バンの出発まで待つ
乗り合え場所にたどり着けたのはいいのですが、出発までが長かったです。
「まだか、まだか」と思うとしんどいので、焦らず気長にお昼ごはんでも食べながら待つのがよさそうです。
私は近くにあった屋台で、麺類(ノムバンチョック)とサトウキビジュースを買いました。
二つで35バーツで価格もカンボジアと同じくらいでした。
もうタイ側に入国しているのですが、屋台の人達も乗り換え所のスタッフの人達もカンボジア語を話していたのでカンボジア人のようです。
のんびりと食べ終わってもまだまだバンは出発しません。
いろいろな方向にバンがでてるようで、チャン島行きや、バンコクの駅行き、カオサンロード行きがあるようです。
自分の行きたいところを伝えておきましょう。
ちなみにこの乗り場周辺でも客引きをおこなっており、その人達もいっしょにバンに乗って行きます。
最終的にバンが出発したのは14時40分でした。
なので国境を越えるのに1時間半、乗り換え待ちに1時間半で、合計3時間かかりました。
7、カオサンロードに到着
やっと国境を出発して17時30分くらいに一度休憩がありました。
もうタイなのでカンボジアと違い日本のようなコンビニがあります。
再出発してバンコクの中心地に入ってきたころにはもう空は暗くなっていました。
ここでビックリしたのですが、なんとバンのドライバーがカオサンロードの位置を把握していません!
なんども停まっては道の人にカオサンの場所を尋ねています。
「さすがにそれくらい知っといてよ」という感じです。所属してるわけではなくて個人手配みたいなドライバーなんでしょうかね。
まあ、そんなこんなで無事にカオサンロードに到着。
詳しく言うと一本北の道の西側の端でした。
到着時刻は19時20分。
カンボジアを出発してから約11時間半のバスの旅でした。
以上、いかがだったでしょうか。
↓その後のカオサンロードのゲストハウスで南京虫に遭遇した話
↓カンボジアでの長距離バスについてはこちらも合わせてどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございます。