本日は日本では見かけない世界で食べられる珍しいフルーツ(もしくはフルーツのようなもの?)をご紹介します。
海外に出ると日本では見たことのないような食べ物、珍しいフルーツに出会うことができるのも面白いところですよね。
あなたはどのくらい食べたことがありますか??
今回ご紹介するレア・フルーツは情報も少ないため偏見なども入っているかもしれませんがご了承くださいませ。特に味を言葉で表現するのは難しいのです。
※現在カンボジアに住んでいるので、主にカンボジアで食べた果物です。
※フルーツの名前は最初に一般的と呼ばれる名前を書いて【】内にカンボジア語での呼び名を表記してます。(あくまでそう聞こえるというカタカナ表記です。)
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①ランサ【ロンコン】
外見は「リュウガン」に似ていて見慣れるまで見分けがつきにくいフルーツ「ロンコン」。
売り場でもよく並んで売ってたりするのでよけいにややこしい。
ロンコンのほうが全体的に少し大きく、ちょっと小ぶりのジャガイモのようにも見える。
名前は一般的には「ランサ」でしょうか。
「ランサ」と「ロンコン」は全く同じなのか、別物なのか?
「ロンコン」は英語なのか?このあたりもよく分からないです。
リュウガンは殻が少し硬いですが、ロンコンは柔らかく殻よりも皮といった感じです。
手で簡単にむけます。ただし剥くときに樹脂のようなものが出て手が少しネタネタになります。
実は白透明でミカンのように小さな実に分かれてる形態。
味はほんのり甘いけど、ほど良い甘さでいくつでも食べられる美味しさです。
中には食べられるくらいの小さな種が入っていますが、噛んでしまうと少し苦い。
種を噛んでつぶさないように甘噛みで食べれるようになるとグッド。
②サポジラ【ルモッ】
見た目は果物か野菜かわからない、これまたジャガイモのようなフルーツ「サポジラ」。
柿科でしょうかね。
中はオレンジ系統の実で、めちゃくちゃ熟します。
熟し度が高くなると糖分の塊のような甘さになり、とてもやわらかくなります。
逆にまだ熟してないと渋柿を食べたように口の中がグワーっとなるので注意。
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③サラク【オンカム】
栗のようなイガイガの殻が特徴的な珍フルーツ「サラク」。
イガイガ殻は新鮮で生きのいい状態のものは、トゲがするどく素手で剥くのはつらいです。
しなびれてくると、手でも剥けるくらいになります。
中に大きな種が入っており果肉は少なめですが、味はしっかりしていて濃い。
トゲが鋭くフレッシュなものは甘酸っぱく、しなびてくると酸味が減って甘味が多くなります。
④ナツメ【ポットリア】
小さな青リンゴのようなフルーツ「ナツメ」。
シャキシャキとしていてあっさり甘い。
梨とリンゴの間のような感じでしょうか。
果肉は半透明な白色で真ん中に種があります。
そのまま皮ごとかじってポリポリとお気軽に食べられます。
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⑤ミルクフルーツ【プラエ・タック・ドッ】
別名「スターアップル」や「おっぱいフルーツ」とも呼ばれる「ミルクフルーツ」。
初めて食べたときに口のまわりが、ウニャーと膜を張ったようになって敬遠してたのですが…ただ熟してなかっただけのようで。
後日ちゃんと熟したものを食べると、とても甘く美味しかったです。
半分に切ってスプーンでほじくって食べたりします。
ひじょうに柔らかく、果肉から白い「ミルク」のような果汁がでてきます。
⑥タマリンド【オンパル】
パッと見はピーナッツや枝豆の大きいもののような「タマリンド」。
長細い殻の中に丸い実が三つくらい入っていて、黒い種があります。
品種や熟し度によって酸っぱいものや甘いものがあり、幅広い用途に使われています。
カンボジアでは調味料的にスープにいれたり、つけダレやソース的なものによく使用されています。スーパーではジュースになっていたりドライフルーツとして売られてたりもしますが、それらは甘いです。
日本では馴染みがないですが、かなり奥が深くつかめないフルーツだと思っています。
⑦サトウキビ【オンパウ】
南国って感じですね、「サトウキビ」です。
街中ではジュースにして売られているのをよく見かけます。
その場で機械でしぼって提供してくれます。ライムなどをいっしょに混ぜてくれることもあり。甘いけど、すっきりもしていて暑い日には非常においしいです。
皮だけ剥いてカットフルーツのように一口サイズにして売っているものもあります。だいたい歩きながら売っている人が多い。
口に含んで噛んで果汁だけ吸って、繊維は呑み込めないのではき出します。
⑧サトウヤシ【タナオット】
ヤシの実、ココナッツ、このあたりの違いがよく分かっていなかったのですが、こちらのものは「サトウヤシ」というそうです。
中には透明色のプルンとした実が入ってます。
プルプルしていて美味しそうなのですが、この透明の実はビックリするくらいに味がありません。
料理に使ったりお土産としても売られている「パームシュガー」は、この実のなる木の樹脂から作られるそうです。
⑨ウッドアップル【クバッ】
一見不思議なボールのような果物で殻はかなり固い「ウッドアップル」。
かなりマニアックな果物かと思いきや、ちゃんと英語名もあると知った時にはビックリ。
しかも超有名な「アップル」の名まで含んでいる。
殻はけっこう半端なく固いです。
地面に何度もぶっきらぼうに投げつけて割ってる現地人もいました…
中身が熟すまえに割ってしまうと、まだ白い色をしており全くもって美味しくないです。
というか食べれません。
しっかり熟すと果肉が茶色くなってきて、やわらかくなってきます。
茶色いと腐ってるようにも見えますが、少しネトっとした感じで甘味がでてきます。
ただし殻を割らないと熟しているかの判断が難しいところ。
殻は固く色もほとんど変わりませんが、臭いが少し香るようになってきます。
個人的には味はそんなに好きでもないけど、なんか存在が好きな果物のひとつ(笑)。
⑩サントル【コンピーニリエル or ソクホーン】
表面の皮を剥くとオレンジ色の実が外側があり、中心に白い実がはいっている「サントル」。
マンゴスチンのような構造ですが、オレンジ色をした外側の実も食べられます。オレンジの部分は少し酸っぱく塩チリにつけながら食べます。
中心の白い部分は甘いです。
ただし種と白い実がくっついていて、いつ口から出したらいいか分からなくなります…
⑪プラムマンゴー【マップラン】
ビワのような見た目の「プラムマンゴー」。
珍しいフルーツって味が予想できなかったり、見た目と味が一致しないこともよくあるのですが、このプラムマンゴーは裏切りません。
甘くてマンゴーやビワのような味で、見た目や名前に忠実であります。
真ん中に大きめの種がはいっています。(写真の紫のは種ごと切ってしまったものです。)
この珍しい系フルーツの中では一番日本人の方にも受け入れられそうな味です。
カンボジア語では「マップラン」といい、他にも「マップリン」というものもあります。
私にはどちらがどちらか全く分かりませんでした。
⑫カシューアップル【スヴァーイチャンティー】
カシューナッツの木になる果実のようなである「カシューアップル」。
厳密には果実ではないそうですが、なんと表現したらいいのか…
カシューナッツって意外な実り方するので、知らない方は一度調べてみると面白いですよ~
このカシューアップルはとってもやわらかくて、そしてとてもとてもジューシーでした。
7、8割くらいは水分(果汁)なんじゃないかと思うくらいです。
私が食べたのは甘かったですが、これも熟し度や品種で様々かも知れません。
かなり独自のクセのある臭いや渋みがある果物のようです。
いたむのが早く市場でもあまり見かけません。
⑬くずいも【パェッコォ】
見た目はまさにジャガイモのような根菜系のフルーツ。
(いちおうフルーツだとカンボジア人が言ってました。)
日本語で言う「くずいも」と全く同じものかは分かりません。
英語では「Yam Bean」?
実も生のジャガイモのようですが、皮を剥いて生のまま食べることができます。
味はほんのり甘くシャキシャキしていて、食感は梨とか近いかと思います。
※ただし梨のように美味しくはない、水臭い感じ…値段も安いです。
⑭ハスの実【プラエ・チューク】
果物といっていいのか分かりませんが「ハスの実」です。
緑色の三角のものを手で裂いて(柔らかいです)、まず中にある実をとりだします。
取り出して皮を剥きます。すると白いピーナッツのような丸い実がでてきます。
味はそんなになくて、ほんのり苦みがある程度です。
食感がポリポリしていて美味しい。私は好きです。
茹でて売ってる物もあって、茹でたやつはソラマメのようでした。
⑮タマゴノキ【マカッ】
市場で売ってるとナツメのようにも見えるけど別物の果物「マカッ」。
日本語では「タマゴノキ」、英語では「June Plum」という名前があるそうです。
あまりフルーツっぽい甘味などはなく、少し酸味に緑っぽい味がします。
食感はボリボリ、コリコリっていった感じで少しかため。
真ん中に種がはいってます。
カンボジアでは塩チリにつけて食べます。
あまり期待せずに片手間に食べてると意外といけます。
⑯インドメテング【プニュウ】
一つ目に紹介した「ランサ」に似ていますが、この「インドメテング」は酸味が強いです。
緑色の小ぶりのものだと、ほぼほぼ酸っぱいだけです。
ふっくらとオレンジ色っぽくなっているものは甘みも出てきて甘酸っぱいくらいになります。
中に種がはいっており、実と種がくっついて離れがわるいです。
季節もので雨季前あたりの一時期にしか見かけません。
英語では「Burmese Grape」というそうでブドウの一種?
⑰レイシ【セーモアン】
小さな赤い実。中に透明の果実が入っている。
これも季節ものなのかクメール正月くらいの一時にしか出会えないイメージ。
酸っぱめ。
⑱ムラサキフトモモ【プリン】
ブルーベリーのような紺色の木の実「ムラサキフトモモ」。
中に大きめの種がはいっている。
味は、ほのかな甘みで渋みがある場合もある。
ただの木の実かと思うと案外美味しく、ブリーベリーのように期待するとがっかりするかも。
英語での名前はいろいろとあるらしく、「Syzygium cumini」、「Java plum」、「Jambolan plum」などとも呼ばれている。
⑲赤バナナ【チェーク・クロホーム】
赤色の皮のバナナ。
カンボジアでも珍しく一般の市場ではほぼ見かけない。
皮をむくと普通のバナナと大差はないが、少しモチモチしてる印象。
↓赤バナナはこちらに詳しく書いてます。
⑳デーツ・なつめやし
デーツは一般的にはドライフルーツの状態で食べられることが多いです。
画像のようにそのまま食べる場合は「生デーツ」や「フレッシュ・デーツ」と呼ばれます。
生デーツはシャキっとしておりあっさりと甘味がありました。
デーツは栄養素も高いようです。
㉑willughbeia edulis【クイ】
日本語名が分かりませんが、英語で「willughbeia edulis」というそうです。
皮は柔らかく手で簡単にむけますが、とてもネトネト、ネバネバとしています。
中身はオレンジ色の果実で甘味と酸味が少しあります。
種と実がはなれず、ずっと口の中でなめてしまいます。
㉒Uvaria rufa【タリエル】
長細く赤い皮につつまれた木の実。
中に細かく分かれた透明な実が入っている。
まだ一度しか食べたことないのですが、そのときはあまり美味しくなかったです。
㉓【プラエ・チャン】
写真の左と右のものはカンボジア人にきいたら同じものといわれました。
右のものが成長すると左のもののようになるらしい。
左の黄色のものは最初は柿かと思いましたが、ちがいました。
もっとやわらかかったです。
味はあんまり覚えてないです…たぶんそんなに美味しくもまずくもなかった…
右のまだ成熟していない緑のものは食べれたものじゃなかったです。
ただの緑の固い植物でした。猫にもあげてみましたが食べませんでした。
【追記】このまえ他の人に聞いたら右と左は違うものだといわれましたので、よく分かりません…
㉔【クロサン】
こちら番外編になりますが、また初めて見る果物だと思ったら野菜でした。
そのまま食べても美味しくない。スープとかに使うらしいです。
㉕塩チリ【オンバル・マテッ】
上の方でも説明なしに勝手に「塩チリ」なんて書いてましたが、これのことです。
主には塩とチリが混ざっていて、その他よく分からないが味の素や砂糖なんかが混じっていることもあります。
カンボジアではフルーツのお供として定番のように目にするもの。
緑色のちょっと堅い青臭い感じのフルーツといっしょに食べることが多いです。
※緑マンゴー、グァバ、ナツメ、サントル、マカッなど
以上、いかがだったでしょうか。
果物の世界はまだまだ広く深くおもしろいですね!
また海外で見たことのない珍しいフルーツに出会ったら挑戦していきたいと思います。
↓もっとポピュラーで美味しい南国フルーツが見たい方はこちらの記事をどうぞ。
↓珍味!?東南アジアらしい虫・ゲテモノはこちら
最後までお読みいただきありがとうございます。