第二回、プレアヴィヒア【遺跡観光編】です。
前回はシェムリアップからプレアヴィヒア遺跡の最寄りの街スラエムまでの行き方と街の様子をご紹介いたしました。
この記事ではプレアヴィヒア遺跡の観光の様子をご紹介いたします。
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目次
①プレアヴィヒア遺跡へ
昨日バイクタクシー(略してバイタクです)を朝6時半にゲストハウス出発でお願いしていたので、朝6時過ぎに起床します。
※6時半ってえらい早いのですが、同日にシェムリアップに戻りたいと言ったら受付のお姉さんが6時半に設定してくれました。(人が少なくて大変よかったのですが、若干プチトラブルも…後述)
6時起床ということで昨日は早めにベッドに入ったのですが、夜中に大雨が降りだして激しい雨風の音に真剣に止まないんじゃないかという不安で何度も目が覚めました。
その後ウトウトと知らぬ間に眠りに落ち、朝6時すぎに目をさますと見事に雨はやんでいました。ひと安心です。
持参していたエナジードリンクを一本飲んで、フロントへ降りるとバイタクのおっちゃんが待ち構えてました。
どこかで見たことあるな~と思っていると、なんと昨日乗り合いバンが街に着いた瞬間に話しかけてきたあのドライバーです。
街の散策中にも出くわして漠然と「あっちの方のゲストハウスに泊まってる」と教えてしまったので、何か手を回したのかもしれませんね。小さな街ですから。別にいいんですけどね。
同じゲストハウスにカンボジア人の団体も泊まっていて、正面に停まっているバスもすでにエンジンをかけて朝6時半に動き出そうとしていました。地元カンボジア人も早朝から団体でプレアヴィヒア観光というのが個人的にはちょっと意外でした。
私達はバイタクなのでお先に出発させていただきます。
ドライバーのおっちゃんが親切にヘルメットを貸してくれました。で、本人はというともちろんノーヘルです。
②チケット売り場
まずチケット売り場へ向かいます。街から約20kmの距離です。
途中の道にはゲストハウスやKTV、飲み屋っぽいのが何件か並んでいました。
早朝のため日差しもまだ強くなく、すがすがしい快適な朝です。
プレアヴィヒア寺院の建つ山が見えてきます。
すごい低い位置に雲がかかっていてキレイです。
チケット売り場までは30分ほどで到着しました。
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③山頂までの乗り換え
1、売り場はまだ開いていない
チケット売り場につくとまだ早すぎて窓口は開いてないっぽい様子。
ちょうどその時同じようにやって来たバイクの兄ちゃんがいて、彼の後ろに乗り換えろと言われました。
「チケットまだ持ってないんだけど」って伝えると後で大丈夫だからとのことでした。
ちなみにプレアヴィヒアの入場料は$10です。
山頂への乗り換えはバイタクで$5。
ピックアップ車で登る場合も、割り勘して一人あたり$5くらいです。
そこからバイタクを乗り換えて山頂へ向かいます。
距離は約6㎞、高さ約500mほどの道のりです。
2、バイタクで急激な坂をのぼる
この山頂へ向かう坂道ですが、かなりの急角度です。
怖がりな人はバイタクはやめた方がいいかもです。
(以前車で登った時はそこまで感じなかったのですが、ジェットコースター並みでした)
両手でしっかり支えてないと落ちそうになります。途中で写真も撮りたかったんですけど、そんな余裕がなかったです。早朝で人がいないのでドライバーもとばし気味で運転が荒かったのかもしれないです。
急な坂を上る時はバイクのギアも特別なのに変えてるっぽく、山頂用に乗り換えが必要なのも納得でした。
山頂までの8割付近まではふつうの道路なのですが、最後の2割くらいから急にローカルな道に入り角度も激変しますのでご注意ください。
3、遺跡観光の麓に到着
入り口に到着するとここでバイタクの兄ちゃんに何時に戻るかを伝えておきます。
私は2時間半後にお願いしました。
周りには小さいお店やチケットのチェックポイントがあります。
遺跡観光のオープンは7時半との看板がありますが、まだ誰もいないようです。(この時点でちょうど7時半)
④プレアヴィヒア遺跡の観光
まず最初の第1塔門まで少し歩いて進んで行きます。
軍事衝突の名残りでしょうか、途中ポリスの車やバイクがたくさん停まってたのが印象的でした。ですが危険な雰囲気は全く感じません。
1、第一塔門
第一塔門はカンボジア紙幣の2000リエル札にも印刷されおり、プレアヴィヒアのメイン写真なんかにも使われるポイントです。
※現在新しい2000リエル札がでてますので、プレアヴィヒア寺院が印刷されているのは一つ前の旧バージョンです。でもまだまだ出回っています。
写真に使われる角度は歩いてくるのとは反対側になります。覚えておかないと素通りしてしまう可能性が高いので忘れずにシャッターチャンスをものにしましょう。
またタイ国境側へ降りる道、山頂まで乗り換えを使わずに徒歩で来る道もここに通じています。
この第一塔門から800mほどの距離を歩いて第五塔門まで向かいます。
2、第二塔門、第三塔門
少し長めの参道を歩き第二塔門、第三塔門へと進みます。
朝一番ということもあり、この辺りでは観光客にも、地元の人にも誰一人として会いませんでした。まさに独占状態です。早起きしてきたかいがありました。自力で来た場合のメリットですね。
第三塔門は左右に広くなっており、端の方からは景色がよく見えます。
タイ側を一望するにはこの辺りからが見やすいですね。
3、第四塔門、第五塔門
第四塔門からは今までと異なり少し崩れた感じが強くなってきます。
第五塔門の中央には、祭壇がありお坊さんがおられます。(たぶん住んでる?)
周りを回廊が囲んでおり、中に木も生えています。
この第5塔門は今まで通りまっすぐ進もうとすると進めません。一瞬出口(進路)に迷うかもしれませんが、進行方向に向かって右側に道が続いています。
4、クライマックス、絶景の断崖!
迷路のような第5塔門を抜けると、ついに到着です!
プレアヴィヒアが天空の遺跡と呼ばれる所以の絶景の広がる断崖が現れます。
目の前に広がるのはカンボジアの広大な大地です。(タイ側は反対)
右側に大きな池が見えますがそこがチケット売り場です。
悩みや嫌なことなど忘れてしばらく放心状態になります。開放感が広がります。
プレアヴィヒア寺院まで来るのは大変ですが、それがまたこの感動を生み出すのでしょうね。
写真に夢中になって落ちないように気を付けてくださいね。
ちなみに私が到着したときは、まだ先着の観光客二人と警備員のみでした。
5、入り口へ戻る
帰りは遺跡の横側にある帰る用の道を下っていきます。
トイレに行きたくて途中の小道を入ると、普通の民家がありウロウロしてると、かなり怪しまれてしまいました。(地図のこのあたりにトイレマークがあったんです。)
この帰り道は基本的に何もないので面白くない方は遺跡内を通っても別にいいようですね。
私が帰るころには他の観光客も増えてきていました。だいたいがカンボジア人の人達でした。
6、タイ側にも降りてみた
帰りの際に第一塔門からタイ側へのびる道へも降りてみました。階段上にはナーガの迫力ある彫刻があります。
下まで降りると、現地の人達が生活しているような感じで観光所という感じでは全くなかったです。
国境付近まで来ると警備員のような人が座っていて、ここから先はタイになるんだと教えてくれました。
途中でスマホがタイ側の電波をひろったのか、「Welcome to Thailand」なんてSMSがきました。
入り口まで戻ってきて遺跡の観光滞在時間は二時間半でちょうどくらいでした。
よほど遺跡好きな方や写真に時間をかける方以外は十分な時間かと思います。
以上、【遺跡観光編】でした!
最後にチケットのチェックポイントで声をかけられます。なんでチケットを持っていないんだと…長くなったので次回へ続きます。
↓第三回【帰路・総費用編】
↓第一回【行き方編】はこちら。