本日は「スピアン・コンポンクデイ」のご紹介です。
「スピアン・コンポンクデイ」はアンコール王朝時代に建造された大橋で、現在も国道6号線から少し北側へズレたところに健在しています。
古代の建造技術に支えられた、重厚感あるずっしりとしたその姿がとても美しい大橋です。
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目次
①「スピアン・コンポンクデイ」の場所
「スピアン・コンポンクデイ」はシェムリアップより東へ約60㎞ほど離れた場所にあります。
行き方はひたすら国道6号線をまっすぐ約1時間ちょっとです。
コンポンクデイの町・市場がありますので、そこから北側へ少し入ると見えてきます。
シェムリアップからサンボープレイクック遺跡やプノンペンへ行く場合はすぐ近くを通りますので、チャーターなどで行動に融通がきく場合は立ち寄ってもらうとよいでしょう。
②「スピアン・コンポンクデイ」の概要
「スピアン・コンポンクデイ」は12世紀にジャヤバルマン7世によって建造されました。
アンコール王朝へとつづく交通の重要な橋として建造されたようです。全長は約86m、幅16m、高さ10mになる古代の大橋です。
橋全体的にラテライトで造られ、欄干の四方には九つの頭を持つ大きなナーガの彫刻がほどこされています。
現在は国道6号線のはずれにありますが、2006年まではメインロードの橋として多くの人々が行きかっていたようです。
その後、南に建設された現国道6号線の道に任務をお渡しし、現在はその北側でひっそりと暮らしています。とはいえ、現在も地元の方たちが毎日行きかう現役の橋として活躍中です。
1、橋の名前
橋の名前ですがいろいろと呼び名があります。
日本語では「スピアン・コンポンクデイ」や「コンポンクデイの橋」と呼ばれてます。
「スピアン」はクメール語で「橋」の意味。「コンポンクデイ」はこの辺りの地域の名前です。
他には「ស្ពានព្រះទិស(Spean Preah Toes)」、「ស្ពានប្រាប់ទិស(Spean Prap Tos)」とも呼ばれます。
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③「スピアン・コンポンクデイ」写真・現地の様子
1、現役の赤土に花が咲く橋の上
おそらく車両は通行不可でバイクや徒歩専用なのでしょう、橋の両側は入り口が狭められています。
現在も地元の人たちの生活の一部であります。コンクリートで舗装されず赤土のままなのがいい雰囲気です。
橋のわきには緑が茂り花が咲いていました。
2、九つの頭を持つナーガの彫刻
欄干のナーガの彫刻。
上部の九つの頭のみならず、中央部にもまだいますね。
ナーガ横から。下部にもいろいろ彫刻がほられています。
足元には丸々鶏が一羽お供えされています。
この短い滞在時間の中にも、また他の方がお供えをもって来られていました。
3、重厚な景観な橋の横から
橋は川の下のところまで降りることができます。
子供たちがワイワイと水遊び中。
昔の人たちの知恵というのか建造技術ってすごいなあと思わされるばかりです。
何か書いてあるなと思って近づいてみると「おしっこ禁止」でした(笑)
なにげに刺繍のようなロープでつくったお洒落な看板。
以上、いかがだったでしょうか。
映画のワンシーンにもでてきそうなアンティークな雰囲気が美しい「スピアン・コンポンクデイ」。
ほんと橋を見るだけの場所なのですが、印象に残る景色の一枚だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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