みなさん、「地雷を踏んだらサヨウナラ」というカンボジアを舞台にした映画はご存知ですか?
シェムリアップにはこの映画の主人公である一ノ瀬泰造さんのお墓があります。
非常に小さなマニアックなポイントにはなりますが、コアなファンの方には要注目の場所です。
この記事ではそんな「一ノ瀬泰造さんのお墓」についてご紹介いたします。
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①一ノ瀬泰造さんのお墓の場所
一ノ瀬泰造さんのお墓はシェムリアップ中心部より北東へ20kmくらい離れたところにあります。
1、一ノ瀬泰造さんのお墓への行き方
行き方としては、まずアンコールワット方面へ進み大回りコースのプレループの先にある道を東へ抜けます。
バンテアイスレイへ向かう南北にはしる道との交差点まで行くと、少し北へ進んで右手に曲がる未舗装の細い砂利道に入ります。
そこから1.5kmほど進んだ先にあります。
道の途中ではアンコール三聖山のひとつである「プノン・ボック」が遠くに見えます。
以前は道の状態がかなり悪かったようですが、現在はトゥクトゥクでもお墓のすぐ前まで行くことができます。
マイナーな場所ですが、日本人慣れしているドライバー(日本人宿周辺にいるドライバーなど)であればだいたい場所を知っていると思います。
「一ノ瀬」よりも「Taizo」の方が分かってもらいやすいです。
またおススメはしませんが、自転車でも行けなくはない距離ですね。
2、観光の所要時間・入場料
現地には小さなお墓があるだけなので、さっと見るだけであれば所要時間は5~10分くらいで終わります。
入場料は特に必要ありません。
②地雷を踏んだらサヨウナラ
「地雷を踏んだらサヨウナラ」はカンボジアを舞台とした映画および書籍です。
書籍が先で、後の1999年に浅野忠信さん主演で映画として公開されています。
カンボジア関連の映画としては有名ですね。
実在したカメラマン「一ノ瀬泰造」さんのお話です。
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簡単に内容をご紹介すると。
時代は1970年代のカンボジア。
内戦が起こっていたクメール・ルージュの時代に、熱い想いを胸に単独でアンコール・ワットへ写真を撮りに向かい、そのまま行方が分からなくなり消えてしまった青年のストーリーです。(当時26歳で、その約10年後に死亡が確認されました。)
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③一ノ瀬泰造さんのお墓の現地の様子
それでは実際に一ノ瀬泰造さんのお墓に行ったときの様子です。
1、のどかな草むら
プノンボックを遠くに眺めながら砂利道を進んでいくと「TAIZO」さんのお墓はこちらというような手書きの小さな看板があるので、その前でおろしてもらいます。
もう降りたところからお墓が小さく見えます。
まず手前に作られた木の橋をわたります。
まわりには大きな建物もなく、見渡すかぎり一面草むらのような場所です。
人影がなさすぎてふと地雷が埋まってないか心配にもなりますが、よほど道をはずれない限りは大丈夫でしょう。
ニワトリの親子が散歩していたり、のどかな景色です。
2、お墓と小屋
奥のほうに白いお墓と小屋が建っています。
お墓の正面には「一ノ瀬泰造」と漢字で名前が書かれています。
ビールや花が添えられており、手前には寄付の箱があります。
お墓の右側に書かれた文字。
小屋には昔の写真などが展示されていました。
といっても数は少なく、下の写真にあるものでほぼ全てです。
千羽鶴が掛かっていました。
この小さな小屋の下以外は影がないので、けっこう暑いです。
以上、いかがだったでしょうか。
ほんとに素朴で質素な、草むらにたたずむお墓です。
一度心を休め一ノ瀬泰造さんの情熱、当時のカンボジアへ思いを馳せてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
↓方向的にも合わせて行きやすい地雷博物館。
↓一ノ瀬泰造さんのお墓に近い遺跡。