カンボジア海外旅行・シェムリアップ便りfromアメミル

アンコールワットのある街「シェムリアップ」より初めてのカンボジア・海外旅行の方に向けてわかりやすく情報をお届けいたします。

移動・交通(バス・トゥクトゥク) バンコク

バンコクからシェムリアップへ格安バスで移動。評判通りのぼったくりトラップ4連発!

投稿日:

「タイ・バンコク」から「カンボジア・シェムリアップ」まで、バスを利用して移動しましたので、そのときのレポートです。

タイからカンボジアへと国が変わるので、途中で陸路で国境を越えることになります。

シェムリアップへの行き方は飛行機や電車(タイ側のみ)、タクシーなどいくつか方法がありますが、今回は一枚のチケットで「バンコク発シェムリアップ行き」というバスをご紹介いたします。

 

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①シェムリアップ行きのバスの種類

1、国営の直通バス【トランスポート社】

一般的におススメされてるのが国営の直通バス。(トランスポート社、カンボジア側はナッタカン社)

どこのおススメを見てもこのバスばかりで面白味にかけるくらい。
料金は750THBで北バスターミナルというところから出発します。

デメリットは出発のバスターミナルまで行くのがちょっとめんどくさいところ。

 

2、格安のツーリストバス

その他、複数のバス会社がシェムリアップまでバスを運行させています。
料金は格安のものから国営のバスより高いものまで、いろいろとあります。

朝に出発するバスが多いですが、なかには深夜発のバスもあるようです。
出発場所は旅行者の集まるカオサンロード周辺から出るバスが多いですね。

 

3、おススメは国営の直通バス

この記事では格安バスのことを中心に書いているのですが、おススメは国営の直通バスです。

理由は、お手数ですが続きを読んでみてくださいな。

 

②ぼったくりの話が多い

バンコクからシェムリアップへ移動するときに利用する国境はアランヤプラテート(タイ)とポイペト(カンボジア)という街の間にあります。

ここの国境は何かとよくない噂が多いんです。
ポイペトにはカジノも多く基本的に治安もあまり良くないといわれています。

バス移動時に出くわすのは、ほとんどがぼったくり系。(ビザ代行や両替など)
今回、格安バスで移動してみると見事に噂に聞いていたようなぼったくりが次々と登場しました。

 

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③シェムリアップ行き格安バス・実体験

それでは実際にバンコクからシェムリアップまでの格安バスを利用した当日の様子をご紹介いたします。

※ちょうど同じバスに一人旅の日本人の方が乗られていて、みごとにぼったくりトラップにひっかかったようです。この記事の具体的なぼったくり価格はその方の話をもとに書いています。

 

1、バスチケットの購入

バスのチケットはカオサン通りの近くにある旅行代理店で前日に購入しました
料金は朝の8時出発でシェムリアップまで450THBです。

バスチケットを買ったカオサンの旅行代理店

お店の方の話では到着時刻は18:00予定の、場所はオールドマーケット付近とのことでした。

 

2、八時集合

ホテルまでのピックアップはなしで、八時にチケットを購入した代理店前に集合です。

朝の八時というと通勤・通学などで忙しそうな時間帯ですがカオサン通り付近はとても落ち着いていて静かでしたね。

代理店前で待っているとバイクで呼びに来ました。
三人待っていたのにどうやって乗るのかと思うと、各自で歩いてバス停まで行くようです。

バス乗り場まで歩いて行く

乗り場はカオサン通り北東あたりにある、バスがよく停まっている所(ここはバス停なのかな…)でした。

案内されたバスを見ると、シェムリアップからバンコクへ格安バスを走らせているカンボジアの会社「ハンテップ(Hang Tep)」のバスでした。

Hang Tepのシェムリアップ行きのバス

バスの前でチケットと引き換えに服にピンク色のシールを貼ってもらいます。
出発前には水のボトルと小さなお菓子が一つずつ配られました。

バスの車内はそんなにキレイでもないけど、まずまず普通といった感じです。
エアコンはちゃんと効いていました。

バスで配られた水とお菓子

バスが出発したのは8:45。

 

3、休憩

11時すぎに一度休憩が入りました。10分くらいの短い休憩です。

シェムリアップ行バスの休憩
ここで初めてバスにダイレクト(直通)と書いてあることに気づきました。
(安いチケットだったので、てっきり乗り換えが必要だと思ってた。)

 

4、ビザ代行・だんだん怪しくなってくる

13時10分

国境付近のレストランで全員降ろされます
この辺りから怪しい雰囲気が出始めます。

タイ国境手前のレストラン

たいした説明もなく、とりあえずレストランの中のイスの座れと促されます。
座るとそれぞれパスのようなものと入国カードを配られて、テーブルで記入していきます。

カンボジアの入国カード

それといっしょにカンボジア入国のためのビザの確認が始まります。

様子を見ているとビザをまだ持ってない人からはパスポートとお金を預かり、その後このレストラン内でビザを貼って返却しているようでした。

私はビザの期限が切れていたので新しいビザを取得する必要があったのですが、パスポートに以前のビザがたくさん貼ってあったため、取得済みだと思われたようでパスポートを返されました。

ですが、まだビザを持ってない人は半強制的にとらされている模様

となりの外国人は一人45ドル払っていました。(写真がない場合はさらに追加で3ドル。)
通常の観光ビザは30ドルです。

納得できず自分たちで歩いて国境に向かう人もいました。
しつこく質問(抗議?)しているひとに対しては、「自分でやりたければ勝手に行け」というような対応をしています。

怪しいビザ代行でもめる人達

ちなみにまだタイですが、スタッフはみんなカンボジア人っぽかったです。(カンボジア語を話してる)

乗客みんながよく分からないといった雰囲気のまま、ここで1時間くらい時間を費やしました

 

5、国境前で謎のミーティング

やっとレストランを抜けだし国境までくると、バスを降りたところでふたつのグループに分けられます。

普段のバス移動ではまったく説明や案内がないことが多いのですが、ここでは謎のミーティングが始まりました。

国境前で始まる謎のミーティング

話はじめを聞いていると、
「これからカンボジアという別の国に入ります。」
「回りの知らない人から何か言われても気にしないように。」
みたいなことを言っています。

レアなバス会社からの説明だったので、何をいうのか個人的には興味津々だったんですけど、途中で私だけそのグループからはずされました

「あなたは知ってるから先に行っていいよ」といって一人だけ先に進まされました。
ビザの確認をした時に私がカンボジアに長くいることがばれてるんですね。

後で同じバスに乗っていた人に聞くと、「この先は両替所がないから、ここで両替してやる」とのことで両替を薦められたらしいです。

もちろんかなりわるいレート。
変えた人は2万円を両替して3000円分くらい損したようです。

しかも渡される紙幣はドルではなくてリエル
これまた計算が難しいようにリエルにしてるとこが憎らしいですね。

カンボジアに行くときはリエルに変える必要はありません。
両替する場合はアメリカ・ドルだけでいいです。

 

6、タイ出国・国境越え

14時30分

アランヤプラテートの国境へ入る

左の方にある細い入り口から入って行きます。

タイ出国審査へのエスカレーター

外国人パスポートの方はエスカレーターで2階へ上がってタイの出国審査です。
審査場はまち列も短く10分くらいで終わりました。

今回、出国審査を終わって通されてから後ろでスタンプの確認してると、審査のおっちゃんがブースから出て来て呼び戻されました。
何か忘れてたのか分かりませんが、審査が一度終わってから呼び戻されたのって始めです。
不安になるんでやめてほしいもんです。

先へ進むとEXITと書かれた看板があります。

タイ出国審査先の出口

怪しげな人達が周辺に座っていますが何なんでしょう、いやーな感じの雰囲気が漂ってました。

タイの国旗からカンボジアの国旗へと変わります

タイとカンボジアの国境の境目

 

7、アライバルビザの申請

ここでビザを持ってない方は右へとの表示があります。

アライバルビザ取得への看板

ただしこのまますぐに右へ行くと違う建物に行きます。
違うと思いつつも前を歩いていた外国人について行くと案の定ちがいました。

ビザを持っていても、持っていなくても右側へ渡って(カンボジアは右側通行なので)からまっすぐ進みましょう

少し進むと「VISA ON ARRIVAL」と書かれた建物が見えてきます。

カンボジアのアライバルビザ申請所

中に入るとまん中に記入用のテーブルがあって、申請用紙が置いてあります。
その奥に申請窓口です。

ここで申請する人は少ないのか待ち列ができるほどのスペースもない小さな空間です。

↓アライバルビザの取得・用紙の記入方法はこちらをご参考ください。

観光ビザだと30ドルです。
何の問題もなく20分弱で簡単に取得できました。

特に賄賂など余分な請求をされることもなかったです。

ビザ申請中に座って待っていると、どこかのバス会社のスタッフが大量のパスポートに用紙をはさんで持って来ていました。
手数料などを取っているのか分かりませんが、まとめて取ることが多いようです。
バス会社がまとめて申請できるくらいなので、ビザの取得自体は簡単そうな雰囲気ですね。

 

8、カンボジア入国審査

ビザを取得したら残るはカンボジアの入国審査です。
「ARRIVAL」と書かれた建物の中です。

カンボジア・ポイペトの入国審査所

なんと待ち列ゼロですぐに終わりました。

審査場を出たところでバス会社のスタッフが待っていました。
バスは審査場の手前で待機しているので、少し引き戻して乗ってきたのと同じバスへ乗り込みます。

バスが出発したのが15時30分。
国境越えに費やした時間は約1時間でした。

そういえば荷物検査らしいものは、何もなっかたような気が…

 

9、無料のSIMカード!?

カンボジアを走りだして2時間が経過した17時30分ころに休憩がありました。

シェムリアップ行バスの休憩所

ここでもいつもは説明のない休憩の始まりなのですが、どこかのおばちゃんがバスに入って来て「無料のSIMカードあります。」と一言告げてから休憩が始まります。

無料のSIMカードといいましても、SIMは無料でも通信料は必要です
パッケージになってるツーリストSIMを売ってるっぽかったです。

あとで買ってしまった人に話を聞くと、合計で約180000リエル(45ドル)だったそうです。

詳しいプランや容量は分かりませんが、短期旅行者が購入するSIMカードにしてはあきらかに高いですね。

ただここのお店のおばちゃんの営業の熱意と努力は伝わってきました。

 

10、シェムリアップ到着と無料送迎

18時50分

シェムリアップに到着です。
バンコクを出発してから約11時間のバスの旅でした。

バンコクからのバスのシェムリアップの到着所

停まった場所はシェムリアップ市内の西のはずれ
「ART BOX」のある道を西側へ300メートルほど進んだところでした。

カオサンの代理店で聞いた「到着18時ごろ・場所はオールドマーケット付近」という情報はどちらもはずれました。

中心部より少し離れた場所に停まりましたが、各ホテルまで無料のトゥクトゥク送迎があるといいいます。
バス会社のスタッフにパスをもらって、前に待機しているトゥクトゥクを利用するだけです。

バス停から無料で送迎してくれるらしいトゥクトゥク

私は最初ひとりで乗る予定だったのですが、ホテルではなく家に行きたいというと他のトゥクトゥクに相乗りになりました。(おそらく旅行者じゃないんでツアーの営業ができないから)

さらには同じ方向へ行く日本人の方がいたので、いっしょに乗るというと拒否られました。(たぶんその日本人がツアーを申し込まなくなるから)

肩組んでうしろ向かされて怖そうな声で「俺の言うことを聞け」と言われました。
これはイメージわるかったですね。

その日本人の方は宿に到着した時に200000リエル請求されたようです。(50ドル)
ありえない料金ですね。

てっきり到着後のツアー営業が目的だと思ってたんですが、その方は降りたらふつうに200000リエルと言われたそうです。

バス停から乗った無料送迎のトゥクトゥク

ちなみに私は無事に無料でお家まで送ってもらいました。
「Free?」→「Yes」→「Thank you」だけで終わりました。

まあ、なんにせよ目的地シェムリアップに到着です。

 

④考察

1、計算のややこしいリエルでの請求

SIMカードの件といいトゥクトゥクの件といい、桁数の数え間違えかなとも思ったのですがリエルで請求してくる時点でちょっと普通ではないですよね。

ぼったくられた方は両替・SIM・トゥクトゥクとみごとに全部ひっかかったようなので、国境前で両替をした時点で目をつけられていたのかもしれません。
※騙されやすく、リエル札を大量に持っていることもバレている。

↓カンボジアのお金に関してはこちらもどうぞ。

 

2、バス会社もグルなのか

国境越えでのぼったくりの噂はてっきり国境付近にたむろしている現地の人達によるものだと思っていましたが、そうではなかったですね。

正直どこまでがバス会社の人間なのかもよく分かりません。
バス会社の人間なのか、バス会社と組んでるのか、バス会社に所属しているが個人の手口なのか。

でも明らかにぼったくりの流れみたいなものができてましたね。

また今回のバス移動に関係していたスタッフは、30代くらいの強面系の男のカンボジア人スタッフばかりでした。(SIMカード売りのおばちゃんをのぞく)

 


 

以上、いかがだったでしょうか。

いろいろとぼったくりトラップがありましたが、私は一切余分なお金は払うことなく移動することができました

使用したのはチケット450THBと自分で取ったビザ代(正規料金)くらい。

なのでちゃんと知識・情報を持っていれば大丈夫かもしれません。

不安な方や快適に移動したい方は国営の直通バスをおススメいたします。
ぼったくりトラップに一つでもひっかかると格安バスにした意味がなくなりますからね。

それでは良い旅を!

↓逆方向のシェムリアップからバンコクへのバス移動はこちら

最後までお読みいただきありがとうございます。

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