パクセーまで来たら少し遠いですが、ぜひ訪れたい遺跡「ワット・プー」。
ラオス第二の世界遺産でもあります。
広くて山のふもとにあり傾斜もあるので体力が必要ですが、本殿部分から見下ろす景色はとても素晴らしく、リンガの並ぶ参道もとても印象的な遺跡です。
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目次
①「ワット・プー」への行き方
「ワット・プー」遺跡はラオス南部の街「パクセー」より日帰りで観光することができます。
チャンパーサックというエリアにあり、パクセー市内より南へ約40km、片道約1時間程度です。
パクセーから行くには主に3つの手段があります。
- ツアーに参加する
- トゥクトゥクなどをチャーターしていく
- バイクをレンタルして自分で行く
今回は3つ目のバイクをレンタルして行ってきました。
行き道は事前にマップで見て予定していた道と少し違う部分もありましたが、迷いどころは少なくたどり着けます。
だいたいずっとこんな感じの道です。緑に囲まれた自然豊かな田舎道をまっすぐ走ります。交通量も少なく左手にメコン川が見えたりと、気持ちよく走れました。
パクセー周辺をバイクで走っていると料金所のような場所があるのですが、バイクは端の道を素通りして大丈夫なようです。
チャンパーサックの街まで来ると人々が生活してるので、住まいやお店などが左右に現れ始めます。
※このチャンパーサックの街の南あたりでマップ上では山側の道を行くのかと思いましたが、未舗装になっており川沿いの道からまわるように進みました。
市内からわりとゆっくりめに走って1時間15分ほどで「ワット・プー」に到着しました。
パクセー市内から「ワット・プー」まで、舗装がこわれて凸凹していたり一部未舗装などあったかもしれませんが、基本的に道のコンディションはそんなにわるくなかったです。
②ラオスの世界遺産
「ワット・プー」はラオスの世界遺産になっており、この「ワット・プー」を含む「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」として世界遺産に登録されています。
ラオスの世界遺産は全部で3つあり、他には「ルアンパバーンの街」などが世界遺産に登録されています。
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③「ワット・プー」の歴史
「ワット・プー」は11世紀~12世紀ごろにクメール人によって建設されたと見られています。
原型は5~6世紀にあると見られていますが、現在残る「ワット・プー」になったのは11~12世紀だそうです。ヒンドゥー教寺院として建てられ、その後には上座部仏教の影響も受けています。
プー・カオという山の麓に広大な土地を使って東西に向かって建てられており、入り口は東側をむいています。
入り口から本殿までは約1.4kmあり、平坦な土地から始まり段々とゆるやかに傾斜が始まり、本殿は街が見渡せる約100m高くなった場所に位置しています。
④「ワット・プー」の入場料
外国人 : 50000キープ
ラオス人 : 20000キープ
※10歳未満の子供は無料
駐車料金がバイクで別途10000kip必要でした。
遺跡のオープン時間は8:00-17:00
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⑤「ワット・プー」観光
1、エントランス
入り口にある小屋でチケットを買って入場します。
エントランス付近にはドリンクの販売やお土産屋、トイレなどもあります。
2、シャトルサービス
エントランスを抜けるとひとつめの聖池の先まで無料のシャトルサービスがあります。
ここは見所も少なく、まだ先も長いので乗せてもらいましょう。
この「ワット・プー」にいるヤギはカタカナをそのまま音に表現したかのようにキレイに「メェーーーッ」と鳴いてくれました。
3、リンガの立ち並ぶ参道
プーカオ山を背景に凛と立ち並ぶリンガの参道はとても印象的なものがあります。
リンガは男性器を表しておりシヴァ神の象徴ともされているのですが、ここのリンガは絶妙なバランスというのか他の場所で見るリンガより引き込まれるような魅力があるような気がします。
乾季でほとんど水がありませんでしたが、このリンガ参道の両側には本来は聖池(バライ)があります。
※ただこの参道かなり暑いのでシャトルバスを降りた道をまっすぐ行くと多少の木陰があります。
4、北宮殿と南宮殿
リンガの参道を抜けると左右に北宮殿と南宮殿があります。
※ちなみに正面向かって右手が北宮殿です。
回廊の中は庭のようになっており空っぽで予想以上に何もありませんでした。
破風やまぐさにレリーフが見られるのですが、修復されてまだ間もないのか何だか歴史を感じられず安っぽく見えたのは気にせいでしょうか…
北宮殿の西側にあったナーガ像。
地元の人がすごい熱心に拝んでいたので、いっしょになって拝んでおきました。
5、ナンディンの宮殿
進むと左手に「ナンディンの宮殿」があります。
※ナンディンとはシヴァ神の乗り物とされている牛のことです。
なんてことのない小さな建物なのですが、なんと「アンコール・ワット」へとつづく古代の道の起点になってる場所だそうです。
6、十字テラスと守護神
階段が現れはじめだんだん傾斜がきつくなる十字テラス付近。
守護神「ドヴァーラパーラ」の像があります。
あとは本殿にむかってラストスパート。
階段、階段です。
7、本殿
やってきましたワット・プーの「本殿」です。
息を整え中へ足を踏み入れると仏像が設置されています。
なんだか拍子抜けしそうな表情をしています。
本殿の側面から。
本殿の壁やレリーフは南北宮殿とちがい歴史を感じる趣深いものがありました。
そして「ワット・プー」山上部から見下ろす絶景。
この景色が見たかったんです。
どれだけの歴史や物語がこの空間に詰まっているのだろう。
ここらで休憩をふくめ、しばらく時の中に思いを馳せます。
本殿の裏手にある湧き出る聖水。
聖水に触れたかったのですが、近づくと蜂のような虫がたくさん集まってるのが見えたのでやめておきました。
8、ゾウやワニの彫られた石
本殿から右手の方へ110メートルほど進んだところには、動物の形が彫られた奇妙な岩が転がっています。
象が彫られた大きな岩。どこか神々しいオーラを感じます。
こちらは「2匹の向かい合うヘビ」の姿が確認できます。
そして「人身御供に使われたというワニ」が深く岩に彫られています。
これらの彫刻は「ワット・プー」遺跡とは年代も異なると見られており、このエリアだけ独自の雰囲気を持っています。呪文でも唱えたら古代の神獣を召喚できそうな空間。
そんな妄想しながら体力が回復したらがんばって元来た道を戻りましょう。
最初に乗ったシャトルサービスはタイミングがよければ来るけど、運がわるいと待てども待てどもなかなかやって来ません…
9、展示ホール、ミュージアム
シャトルサービスの乗り場の奥側に展示ホール・ミュージアムがあります。
すっとシャトルバスに乗り込んでしまうと見落としがちですが、最初でも最後に戻ってきたときにでも、見学していきたいところです。
※館内は撮影禁止だったので、写真はありません。
10、ナーンシーダー遺跡
「ワット・プー」の南約1kmくらいのところに「ナーンシーダー遺跡」という遺跡があります。
時間のある方は合わせて観光してしまいましょう。
以上、いかがだったでしょうか。
山上でゆっくり休憩したりしてたら全部で2時間半くらい費やしていました。
↓パクセーの自然を満喫する滝めぐりコース
↓街を見守るゴールデン仏陀が有名な「ワット・プーサラオ」
最後までお読みいただきありがとうございます。