「トッケイ!トッケイ!」
夜中になると、どこからともなく不思議な鳴き声を耳にすることがあります。
日本では聞き慣れないこの鳴き声。
その正体は奇抜でカラフルな模様をもつ大型ヤモリのトッケイです。
本日はそんなトッケイくんのご紹介です。
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①トッケイの二大特徴
トッケイは大型ヤモリの一種で、大きく分かりやすい特徴がふたつあります。
- 特徴のある独自の鳴き声
- 奇抜な色模様の見た目
1、特徴のある独自の鳴き声
「トッケイ」という名前もこの独自の鳴き声が「トッケイ!」と聞こえることから付けられたそうです。
けっこう大きな声で鳴くので、家の周辺で鳴いてると聞こえてきます。
近いとちょっとうるさいくらいです。
この鳴き声ですが「7回連続で聞くと幸運がおとずれる」と言われ、縁起がいいものとされています。
一度鳴くとだいたい何回か鳴くのですが、なかなか7回連続では鳴いてくれません。
けっこうパワーの使いそうな鳴き方ですからね〜
いまだに7回連続で聞いたことがありあません。
今住んでる家の周りにもいるんですけど、もうBGM化してていつも数えるの忘れます。
↓トッケイの鳴き声(音声)
回数は言い伝えによって違う
幸運がおとずれるという連続7回という回数は地域や言い伝えによっても違います。
カンボジアでも「トッケイが何回鳴くとこういう意味」みたいな言い伝えはありますが、「7回で幸運」説はうすいようですね。
全体的にいっぱい鳴いた方が良くて、回数が少ないと逆に悪いことが起こるみたいな意味合いもあるようです。
日本だと7回説の方が有名そうですが、カンボジアに住んでるトッケイの鳴き声ならば、カンボジア説を信じた方がよいのでしょうか…
2、奇抜なもようの見た目
はじめて見た時はちょっと気持ち悪く引いてしまいそうな奇抜な見た目です。
なんと言っても色合いが…水色の体に赤色っぽい斑点という。
何この色のチョイスといいたくなりますが、こういう柄なんです。
水の中とかにこんな色模様の生き物もいそうですが、トッケイはふつうに陸上に住んでいる生き物です。不思議な生物です。
またいかにも毒を持ってそうな色合いですが、トッケイは毒はもっていません。
びっくりのド派手さです。
②人に害はない
トッケイは日ごろは家にいる虫などの害虫を食べてくれます。
そして7回鳴き声を聞くと幸運になるという言い伝えもあり、わりと縁起のいい存在です。
大きく見た目が奇抜なだけで、いわゆるヤモリ(家守)なわけです。
家に住んでると怖い気もしますが、仲良く共存したいものです。
人に対して害はなく、攻撃してくることもないし無意味に向こうから近寄ってくることもありません。
ただ顎の力は強く、噛まれるとかなり痛いそうです。
むやみに干渉したり怒らせたりはしないようにしましょう。
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③夜行性と体長
1、夜行性
トッケイは基本的に夜行性で、昼にはあまり姿を見せてくれません。
どこか柱・壁など何かの裏の方にひっそりと隠れています。
夜もあまり姿は見せてくれませんが、動き出して「トッケイ!」と鳴くようです。
2、体長・大きさ
体長は30cmくらいが多いでしょうか。
左にいるのがふつうのヤモリ(チンチョ)です。
比べるとこんなにも大きんですね。
トッケイは小さいヤモリくらいなら食べてしまうそうです。
もちろんトッケイも子供のころは小さいのでしょうが。
とここで出てきた一枚の写真。
むかしカンボジア人が手に持ってきて見せてくれたもの。
その時はあまりよく分からず普通のヤモリだと思ったのですが、今よく見てみると体に模様もあってトッケイっぽいですね。
トッケイの赤ちゃんでしょうか。
だからわざわざ見せにきてくれたのかもしれません。
口を開いて威嚇してるようにも見えますが、手の上ですごくおとなしくしてました。
怖がってるだけかな。
④食べたり・漢方になったり人気者トッケイ
トッケイは日本ではペットにして飼っている人もいるそうです。
また地域によっては、トッケイを食べたり・漢方に使用したりする人もいます。
このように用途もひろく人気者のトッケイ。
わるい人は捕まえて売ろうとする人もいるようです。
今年カンボジアではこんなニュースもありました。
「約1,000匹ものトッケイが車で運ばれており、その途中で警察にとめられた(捕まった?)」というもの。箱の中に大量の約1,000匹ものトッケイが詰め込まれてるのもなかなか衝撃的な光景でした。
以上、いかがだったでしょうか。
最初はちょっと怖いですが、なんとも可愛らしい存在のトッケイちゃん。
見かけた時はやさしく見守ってあげてくださいね。
ちなみに英語では「Gecko,Gekko(ゲッコー)」と呼ばれるものの一種で、カンボジア語では「តុកកែ(トッカエ)」です。こちらはほぼほぼ「トッケイ」ですね。
↓カンボジアで食べれるゲテモノ食
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