本日はカンボジアでバイクで事故って病院へ行ったときの話を書いてみたいと思います。
※数年まえの話
あちらこちらでバイクが走り回っているカンボジア。
カンボジアで生活する上ではとても大きな存在感をもつバイク。
たとえ自分で運転しなくても、無視できない存在。
そして、気をつけていてもいつ自分の身に降りかかってきてもおかしくないバイク事故。
と、長々書きましたが単純に「カンボジアで事故って病院にいったらこんな感じでした。」というお話です。
※事故といってもそんなに大きな事故ではありません。
バイク同士でぶつかって足を怪我したという出来事です。
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①バイク事故の概要
以下、今回のバイク事故の簡単な概要です。
- 場所
カンボジア・シェムリアップの信号のない交差点 - 事故の状況
バイクに二人乗りで後ろに乗っていて、曲がろうとしてきたバイクにぶつかった。 - 怪我の程度
足のすねの肉がえぐれてかパカッとわれてか、骨が見えていた。
※骨折はしていない。 - 利用した病院
ロイヤル・アンコール国際病院
②バイク事故にあった瞬間
それではバイク事故にあった時のことを回想しながら小説風におおくり致します。
※当時を思い出しながら書いてると自然と小説風な文章になってきたので、もうそれでいきます。
↓それでは始まり始まり~。
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ここはカンボジア・シェムリアップ。
世界遺産アンコールワットのふもとにある街である。
その日はいつもより少し終わるのが遅くなっていた。
時刻はまもなく夜の9時をむかえようとしており、空はすっかり暗くなっている。
今日の作業はこのあたりにして、また明日にしようということになった。
その日は同僚のバイクに乗せてもらって来ていたので、帰路もバイクの後方に乗せてもらう。
運転する彼は作業が遅くなり、少しイライラしているように見えた。
バイクのエンジンをかける、いつもより走り出すスピードが速い。
フロントライトは壊れていて点灯していない。
200mほど先にある交差点(信号もない小さな交差点)にスピードをあげたまま突き進んだ。
内心ちょっとヒヤッとした。
幸いなことに横の道からは車もバイクも来ていない。
「よかった」と胸をなでおろしていると前方から一台のバイクが走ってきた。
そのバイクは左折しようとナナメに進んでくる。
注:カンボジアは右側通行。
曲がる時は交差点で90度に曲がらず、離れたところからナナメに進んでくる場合がよくある。
一瞬の出来事だった。
「危ない!当たる!」
思った瞬間、「バン!」という音と共にバイクから落ちて地面を転がっていた。
おそらく前転のような形で3回転くらいしたと思う。
そのときに見えたとなりの屋台の光をなぜか今も鮮明に覚えている。
大きな波にのまれるように転がった後、気が付くときれいに三角座りをしていた。
痛みはまったくなかった。
「大丈夫だった。助かった。」
と思った。
ふと自分の左足をみると肉がえぐれて、骨が見えている。
ちょうどすねくらいの場所である。
「うわっ、やってしまった…」
急に冷や汗がでる。
しかしびっくるするくらいに痛みはなく、現実味をおびてこない。
しばらくぼーっと座っていた。(現実には数十秒くらいだと思うが)
うまく思考がまわらないうえに、人生で事故るのは初めてだったためどうしたらいいのか分からない。
自分の無力と知識の無さに唖然とした。
足をもう一度見てみる。
折れてはなさそうだが、白い骨が見えていてその部分の肉はどこに行ったんだろうか。
ふっとんだんだろうか。はたまた足は戻るのだろうか。
どこかに私の足の肉が落ちていて拾ってくっつけなければいけないんじゃないだろうか。
そんなことが頭をよぎる。
急に不安に襲われそうになったが、思い直して今は考えることはできるだけやめることにした。
そうこうしているうちに友達がトゥクトゥクを呼んできてくれた。
とりあえずシェムリアップで一番有名なロイヤル・アンコール国際病院へと向かうことにした。
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③トゥクトゥクで病院へ
トゥクトゥクに乗っている間も、不思議と痛みは感じない。
財布の中に保険のコピーを入れていたことを思い出し確認する。
ロイヤル・アンコール国際病院は、保険があればキャッシュレスで治療が受けられる。
保険のコピーがあることを確認すると、またすぐに出せるように財布を鞄の上にポンと置いた。
病院に到着するまで暇だったので(変に何かを考えたくないので)、子供のように自分の足の怪我をしてえぐれている部分をじっくり眺めてみた。
なぜか血もダラダラと流れず止まっている。
バカみたいに怪我の部分をじっくり眺めていると、だんだんと意識がもうろうとしてきた。
そこからは半分寝たようになり、病院につくまでの記憶があまりない。
たぶん病院までは20分くらいの距離だったと思う。
④治療の前に海外旅行保険の確認
ふと意識が戻るともう病院は目の前だった。
病院の正面に到着すると、足を怪我しているということで車イスが運ばれてきた。
なぜか痛みがないので、トゥクトゥクからふつうに自分で降りて車イスに座る。
すぐ右手に緊急用の入口があったので、そこから中へ入れてもらう。
入り口近くにあったカーテンで仕切られたベッドの上によこたわる。
歯医者さんのようなベッドだった。
そこで、まずは海外旅行保険の有無の確認が必要となる。
※海外の病院ではまず治療を受けるまえに、ちゃんと治療費が払えるか保険があるのかを確認する場合があります。
お金のない人は怪我をして病院に行っても治療を受けられなかったり、救急車を呼びたくても料金が高いために呼べない(呼ばない?)こともあるそうです。
トゥクトゥクでの移動中に海外旅行保険のコピーを確認済みなので財布をだそうとする。
しかし、どこにも財布がみつからない。
どうやらトゥクトゥクの中に財布ごと置き忘れてしまったようだ。
カバンの中にきちんとしまわなかったのがダメだったのだ。
肝心なところでやってしまうものである。
マズイ。
どうしようかと思いを巡らせていると、スマホの中にコピー代わりにPDFとして保険証を保存していたことを思い出す。
とりあえずその保険証のPDFを見せると、病院側で確認作業が始まった。
私はベッドの上でただひたすら待つ。
肉がえぐれて骨の見えている左足と共に。
暇だし足の写真でも撮っとこうかなと思いつくが、「そんな場合じゃないだろ」と自分に言い聞かしてやめる。※今思うとせっかくだし撮っとけばよかった。
しばらくすると病院のスタッフが戻って来て電話を渡された。
どうやら日本人スタッフの方につないでいただいたようだ。
※ロイヤル・アンコール国際病院には日本人スタッフの方が勤務されています。
日本語で事故の状況などを説明する。
最終的に後ほどメールで保険証のPDFを送れば大丈夫ということになり、一安心。
やっと治療が始まった。
※小説風はここでおしまい。
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④怪我の治療
でも聞いていたように支払い能力の確認(保険の確認)ができるまで治療は始まらなかったですね。
※これはふつうなのかな。緊急みたいなんで入ったの初めてだから分からない…今回は幸いなことに痛みがなかったので良かったです。
足の治療は麻酔されたあとに、骨が見えている部分の上と下の肉を引っ張ってくっつけ合わせるように、たしか十数針くらい(?)縫いました。
これまで足にばかり意識がいっていたのが、気づいたら転んだ時に頭も少し切ったらしく、頭も3針くらい縫いました。こちらは麻酔が効いてなかったのか、けっこう痛かったです。
治療が終ると薬をもらって、その日のうちに帰宅しました。
部屋に帰ってきて落ち着いて見てみると、体中にも気づかなかった擦り傷や打撲のようなものがたくさんあってびっくり。
だんだん現実の世界に戻るかのように、あちらこちらが痛くなってきました。
⑤治療費とその後
その後は10日間くらい消毒などで毎日病院へ通いました。
館内はとてもキレイで無料のコーヒーや冷たいお水もありました。
もちろんwifiもとんでました。
保険があったので支払いはすべてキャッシュレスで現金は1円も必要ありませんでした。
↓初診から治療、その後の消毒の通いも含めて、今回のバイク事故でかかった治療費の総額
【約950ドル】
海外旅行保険に入っておいてよかったです。
⑥ロイヤル・アンコール国際病院
最後に「ロイヤル・アンコール国際病院」(Royal Angkor International Hospital)のご紹介を簡単にしておきます。
場所は国道6号線沿いにあって、市内中心部とシェムリアップ空港のあいだくらいにあります。
おそらくシェムリアップで一番大きくて有名な国際病院。
タイ・バンコクの病院の系列(?というのか分からないけど)で、広いネットワークを持っています。
料金は少しお高めですが、海外旅行保険にさえ入っていればキャッシュレスで治療を受けることができます。
院内はとてもキレイで清潔で、日本人スタッフの方も勤務されています。
電話すれば救急車も駆けつけてくれるので、万が一のため電話番号を控えておくのもいいかもしれません。
・電話:(855) 63-761-888 緊急用:(855) 12-235-888
・ホームページ:https://rahcustomerrelatio.wixsite.com/royal-angkor
以上、いかがだったでしょうか。
カンボジアではまだまだ交通規則があいまいなところもあるので、気をつけてくださいね。
あとやぱっり保険は大事ですね。海外旅行保険への加入を忘れずに。
最低でもクレジットカード付帯の海外旅行保険は効くようにしておきましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございます。