カンボジアでは「USドル」と「リエル」の2種類の通貨が流通しています。
旅行者の方は主に「USドル」を利用すれば問題ないのですが、現地で生活をするとなると「リエル」の存在も大切になります。
この記事では現在発行されているリエル札の種類など、カンボジアの通貨である「リエル」に焦点を当ててみたいと思います。
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目次
①カンボジアの通貨「リエル」
「リエル」はカンボジア国内で流通しているカンボジア独自のお金です。
だいたい「4,000リエルで1USドル」の価値になります。
桁数が大きくなるので日本人の方は計算がむずかしく、間違えないように気をつけなければいけません。
英語表記で「Riel」、略すと「R」で表記されます。
クメール語では「រៀល」と書かれます。
ちなみにクメール語の数字文字は、
「1,2,3,4,5,6,7,8,9」→「១,២,៣,៤,៥,៦,៧,៨,៩」となります。
②「リエル」お札の種類
現在、発行されており日常的に見かけるリエル札は主に以下の8種類(2024年初頭)
「100R, 500R, 1000R, 2000R, 5000R, 10000R, 20000R, 50000R」
表に印刷されている男性はノロドム・シハヌーク元国王、もしくは現国王であるノロドム・シハモニ国王です。
並べてみると日本円に比べカラフルでかわいいですね。
この中でも特に手元にいっぱいになるのが「500リエル札」と「1000リエル札」です。
1ドル以下はすべてリエルとなりますので、お釣りで返ってくるのです。
※「2000リエル札」はいがいと少ない。
↓こちらは裏面
紙幣の存在としましては、その他にも
「50R, 200R, 15000R, 30000R, 100000R」があります。
10万リエル札(約25ドル)は、リエルで大きなお金のやり取りをする場合は使用するかと思いますが、それ以外は日常生活でほとんど目にしません。
↓珍しく見かけた「50リエル札」と「15000リエル札」
普段は目にしないお札が手元にくると、なんだか不思議な気分になりますね。
1、旧デザインの紙幣
「リエル」の旧デザインの紙幣。
※とりあえず今手元に見つかったもので、まだ他にもあります。
これらの紙幣も最近あまり見かけなくなりました。
個人的には遺跡の印刷されている「500R, 1000R, 2000R」札が好きだったのですけどね。
「アンコールワット」と「アンコールトム」が多く、たまに「プレアヴィヒア」が手に入るみたいな楽しみ。
↓裏面
これらの旧デザインの紙幣も通常通りに使用可能です。
2、さらに昔のリエル紙幣
こちらは「Vimean Sokha Museum」に展示されていたもっと昔のリエル紙幣。
このデザインのお札はさすがに日常生活で見かけることはありません。
「1リエル札とかある」とか思って見ていたら、なんとさらに小さい「0.1リエル紙幣」とかまである。小数点以下のお札ってなんだか斬新です。(コインでもなく)
ミュージアムにはもっと他の種類の昔の紙幣も展示されていたので興味のある方は「Vimean Sokha Museum」まで足を運んでみてくださいね。
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③500リエル札には日本の国旗が印刷
500リエル札の裏にはコンポンチャム州にある「きづな橋」(中央)と「つばさ橋」(左)が描かれています。
これらの橋は日本のODAの支援協力によってつくられました。
そのため500リエル札の裏には橋とともに日本の国旗が印刷されているのです。
国のお金に他国の国旗が印刷されることは非常に珍しいことのようですよ。
④リエル紙幣に描かれている場所
それではリエル紙幣に描かれている場所を写真とともにお届け。
1、50000リエル札
ロリュオス遺跡群の「バコン」と、コーケー遺跡群にある「プラサット・ドムライ」の象の彫像。
2、20000リエル札
3、10000リエル札
「ニャック・ポアン」
こちらアンコール大回りコース内にある遺跡で、近い方なのでよかったらぜひ訪れてみてください。
4、5000リエル札
ひとつ前の旧デザインの5000リエル札にも同じく「コンポン・クデイの橋」が描かれています。
5、2000リエル札
サンボークレイクック遺跡群にある「プラサット・タオ」
6、1000リエル札
プノンペンの「王宮(ロイヤル・パレス)」
7、100リエル札
プノンペンの「シルバーパゴダ」
8、旧2000リエル札
9、旧1000リエル札
「アンコールトム」の南大門
10、旧500リエル札
「アンコールワット」
11、旧100リエル札
プノンペンの「独立記念塔」
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⑤実生活でのリエルの使用
最後に実際にカンボジア現地で生活するのに、どのようにリエルを使用しているのかご紹介します。
※これは個人差が大きいとは思いますが参考に。
1、現地生活でリエルは使う
旅行者向けの「両替のページ」では、カンボジアに旅行に来るさいの両替はUSドルだけでOKと書きました。それは嘘ではなく本当にそう思います。
ただし、現地に長期で住むとなると少し話は変わってきます。
大きな理由のひとつに両替のページでも書いていますが、ドル札は少し切れ目が入ったりするだけで受け取りを拒否されます。それが大変不便なのであります。
気をつけて扱わないといけないし、受け取ったときに自分がチェックするのもめんどくさい。
最近はスマホの銀行アプリが普及してるのもあり、ドル札を所持しなくなりました。
大きめドル払いのときなどは現金ではなくアプリで支払いを済ませます。
そして市場などちょっとした買い物をする場合などにリエル札を利用しています。
2、全体的にドル札現金は減った!?
コロナ禍によって「海外からくる外国人観光客が減った」のと、「カンボジアの国立銀行が小額のUSドル紙幣の使用を停止した(←ちょっと情報あいまいです…)」ことによって、コロナ前に比べ現金のドル札を見かけるのがかなり減りました。
またドル札をあまり見かけなくなったことで、たまに見るドル札の破れや汚れのチェックがより厳しくなったような気がします。
カンボジア全体的にリエル推しの雰囲気も感じますが、お店の商品の価格表示や広告ではドル表記が多いんですよね。
どうなんでしょう。
観光客がまたたくさん戻ってきたら、少しずつドルの現金も増えてくるかもしれませんね。
以上、いかがだったでしょうか。
最初は桁が多いので取っつきにくい「リエル」ですが、慣れるとかわいいものですよ(笑)
やっぱお札のデザイン・色使いがなんか可愛いんですよね~
↓カンボジアでの両替について
↓口座開設しちゃう!?カンボジアの銀行は金利が良い!
最後までお読みいただきありがとうございます。